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大人がきえたっ!?




「さてと・・・」

暗闇の中に男の声は、響く。



「ギル様!

洗脳準備完了です!」


その声の手下は、

マイクを通じて伝える。


「よくやったぞ・・・!

これからは・・・・

オレの時代だ!!」


男は、手を天に突き上げ、


「まちにまった・・・・」


ふっと笑うと、

目をかっと見開き

こう叫んだ。








「惑星狩りだ・・・!!」














いつものように

学校から私は帰る。


住宅路は

いつも静かで

とても寂しくなるところだ。


今日は、空に雲が一つもない

晴天だった。


今日は普通の毎日を、送るはずの日で・・・

違う道を、歩む日であった。



私の名前は、神戸かれん。

見た目はふつうの、中学生。

あくまでも見た目ね


こう見えても、男子のサッカーを習っているのよ


2グループに下がったけど(二軍みたいなもの)

別にいいの。

1グループの、奴らとは仲が悪いからね。


だけど・・・

昔、1グループとやってたから・・・

少し寂しい。


ま、

たまに話すけどね



のんきに考えるのは、とても楽しい。


なんて考えていると、



ガサリ。

目の前にある茂みが動いた。


「なに・・・?」

中をのぞこうとすると・・・


にゃぁぁぁぁあああ!!

と、ものすごい勢いで猫が、飛び出してきた。


「うわぁぁぁぁあああ!!」

私は、驚いてペタンと、しりもちをついてしまった。


「もう、なによっ!」

怒って、手を振り回すと

さっきの猫が、クルリと、こっちを見て、何かを恐れているような顔をした。


数秒目が合って、しばらくすると

またどこかに行ってしまった。


一体なんだったのか・・・・?

自然災害が起こる前に、

動物は、何かに反応して行動するといったが・・・・


あの

何かを恐れている顔。

尋常じゃなかった。




もう、いまあったことは、忘れよう。


「それより、家に帰ってアイス食べよー!」

気分を変えるために、

いいことを考える。


いつもなら

つらいときも、悲しいときも、

こうすれば気が沈むのだが、

今あったことはーーー・・・・・


頭から離れてくれない。













・・・家について・・・


「ただいま・・・。」

さっきあったことが、頭から離れないせいか、

自分の声がひどく暗い。




あれ・・・?

だれもいないのか・・・?


いつもなら

お母さんが来て、

「おかえりー」

言ってくれるのだが、


来てくれるどころか、

いる気配さえしない。



「おーい

お母さん?」

もう一度声をかける。




返事は、やはり返ってこない。



いやな予感がした。


靴を脱ぎ捨て、

ダッシュで、リビングへいく。


ドアをバタンと、ものすごい勢いで開ける。


「お母さん?」


そこには

誰もいなかった。


窓が開いて、

ゆらゆらとカーテンが、

踊るようにゆらぐ。



誰かが入ってきたのか?


いや、

もしもの時にと、

防犯カメラが映していたはずだ。

写した映像に、不審者らしきものが移っていたら、

私の携帯にメールとして送られる。


鞄から、携帯をとりだして

メールが送られてないか見る。



メールはゼロ。


たとえ買い物などに行くときは、

玄関に置手紙をしていくはずだ。


「なのにどうして・・?

どこにいったんだろう」

ポロリと、不安を恐れるかのようにつぶやく。



お母さんにメールを送ろうとしたそのときだった。


プツンと

テレビのボタンが勝手につく。


「・・・!」

どうやって動いたのだ・・・?

誰かが押した・・・?

それとも

物が当たったりしてか?


あたりに視線を動かす。


何も無いように見える。


テレビへ視線を戻すと、

にこやかな顔をした女性が映っていた。


『子供の皆さん?

見てますかー?』


ふざけるような口調で

女性は、話す。


『見てますよねー

はーい、

私達、地球おまもり隊・TKMTは、

あなたたちの、お父さん、

お母さんを洗脳して連れ去りましたー』


ゾクリ・・・!

背筋が凍るように冷たくなった。


なんなんだ・・・?

この番組は・・・?


もし、

この女性が言っていることが、

本当のことならば・・・

何が望みなのだろう?


それでも女性は、

笑顔で黙々と、しゃべり続ける。


『1週間後に

私達は

あなた達を・・・

狩に行きます!

その名も・・・・・・

『子供狩り!!』

でぇーす!』


甘い口調のようだが、

話の内容は

残酷のように聞こえる。


なんだ・・・?

子供狩りだって・・・!?


恐ろしくてなんともいえない、

沈黙が続いた。



心の中で、

私の本能が、

『逃げろ』

さけぶ。


そうだ・・・

逃げないと・・・!


私は、二階にある私の部屋に続く階段を

どたどたと駆け上がった。


もちろん

最後に女性が聞いた言葉は、聴いていない。




『逃げようとでも・・・?

伝説の子たち・・・!』














どうすればいいっ!!

自分に必死に答えを求める。


大人たちを洗脳した

あいつらから逃げるには、どうすればいいっ!?


私は、考えることがとても嫌いだ。

だが、今は世界で一番やばいときだろう。


大人たちが連れさらわれて、

何にも出来ない私達、

子供だけが残されるのだから・・・



一週間後・・・か・・・


いつもなら、

学校が五日もあって、

辛いとしかいえないが、

今は、一週間しかないと、思うのだった。




「これぐらいか・・?」


私の、お気に入りのリュック(合宿用)に、

つめたものを、もう一度確認する。




食べ物

着替え・六着

マッチ・三箱

小型ナイフ(折りたたみ式)・二本

薬などの、緊急用バックに、

お金

あ・・・

大人がいないのなら、

いらないか・・・・

あと、

入れ物をいくつか、

説明するのが大変だから(たくさんありすぎて)



食料が減ったら、コンビニで補充すればいい。





これくらいか・・・・・


で、

一番の問題が・・・・、


『何処に逃げるかだ』













なんか書いてみたw

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