第5,5話パート1:向井勇日〜2〜
ちょい雑になった(ρн`。)
『勇日とは、私がまだSTARsを始めたばっかの時に出会った。その時は、DARKの頭をやってたの。勇日と会った日、勇日は20人位にボコボコにされて、道に倒れてた。んで、私が見付けて看病したの。』
『俺に関わんじゃねぇよ。俺が恐くないのかょ』
『ボコボコにされて、今にも死にそうな目してるヤツなんて恐くない。』
奏は勇日に微笑んだ。
『バカじゃねぇの。』
『バカで結構!!それより、アンタさぁ、こんなバカらしい事、辞めたら??』
『うるせ!!』
勇日は奏を睨みつけた。それでも奏は一向に怖がろうとしなかった。
『私はSTARsっていうバンドのボーカル、奏♪♪今の君の目は悲しくなる。君の心が泣いてるんだょ。』
『……俺は今の生き方に満足してる。』
『してないから、そんな目になるんだょ。君もバンドをやってみたら??音楽にのせて、自分の気持ちを伝えるの。』
『伝えれるワケねぇょ。たかが音楽だぜ!?』
『音楽をバカにしないで!!……………分かった!!!!君達がたむろってるDARKで私達の音楽を聞かせてあげる。もし、それを聞いて、自分自信がおかしいと思ったら、こんな事を辞めて、ちゃんとした生き方をする。いぃ?』
『………分かったょ。』
『んで、DARKで演奏したんだけど、最初はブーイングばっかだった。でも、音楽が進むにつれて、無くなってきて最後は大盛り上がりで終わった。勇日にも伝わったみたいで、DARKを辞めてドラムをしだしたって、噂で聞いてた。STARsを辞めてからは勇日と会ってなかったから、ちゃんとした事は知らなかったけど………』
『昔と状況はあまり変わってなかったって感じだな』
将吾が言った。奏は、勇日がいなくなった方へと視線を送ると、
『私は、今度こそ勇日を救う!!途中で投げ出さない!!』
っと言い走りだした。
奏は勇日の目を見ると過去の自分を見ているような気分になった。〜誰も信じたくない、関わらないで欲しい〜だから勇日を救いたいのだ。将吾が自分を救ってくれたみたいに………
奏は一生懸命、勇日を探した。その時、
『君、可愛いね♪♪名前は?』
たむろっていた、ヤンキーが奏の行く手を遮って話しかけてきた。
『私、急いでるの。どいて!』
『いいじゃん、遊ぼうよ。』
ヤンキーは奏の腕を思いきり引っ張った。
『放して!!』
その時、ヤンキーに向かって蹴る足が見えた。奏はおそるおそる後ろを見た。そこには勇日がいた。
『コイツに用?』
ヤンキーに向かって勇日が冷たく言い放った。ヤンキーは勇日だと分かると、
『いっ、いえ!!』
っと慌てて言った。顔は青くなっていた。
『コイツ、俺のだから。』
と言って奏を連れて、そこから去った。しばらく歩いていると、勇日が急に立ち止まり、奏の方を見た。
『バカじゃねぇの!?女、1人でこんな夜道を歩いたら危ないって分かるだろ!?ってか分かれよ!!』
勇日があまりにも必死に言うものだから、奏は思わず笑ってしまった。
『何だょ。』
『もしかして心配してくれてる?』
勇日は顔が赤くなった。
『あっ!照れてる?』
『照れてねぇょ!!』
奏はさっきより笑ってしまった。奏の笑いが止まると、奏は真剣な顔になり、勇日を見た。
『ねぇ、どうしてあんなバンドにいるの?』
『……最初はただドラムをやりたかったんだょ。そしたら、俺の先輩に無理矢理バンドに入れさせられて、先輩だから逆らえずに……』
『やめれば?』
『やめたらドラムを叩けなくなる。俺みたいなヤツを入れてくれるとこなんてねぇょ。』
『奏!!』
遠くの方で奏を呼ぶ声がした。
『将吾だ!!』
『行けよ。俺も帰るし。』
『あっ!待って!!勇日が辞めたいんなら私が協力する♪♪そして、一緒にやろう☆☆☆』
『…………お前じゃムリだ。』
そう言うと勇日は行ってしまった。丁度その時、将吾と浩貴が来た。
『ねぇ、将吾……私、やっぱり勇日のドラムがいぃ。』
奏が将吾に言った。将吾は浩貴を見た。
『俺はリーダーのキミに任せるょ。』
っと浩貴は言った。
『……分かった!!奏が言うんだから腕はホントだろ。仲間に入れるゾ。』
『ありがとう、将吾☆☆』
〜次の日〜
勇日は考えていた。昨日の事を……
するとそこに、勇日のバンドのメンバーが来た。
『昨日は、よくも途中で抜けやがったな。』
そう言うと、勇日を殴った。
『俺はただ……』
殴られ続けている内に意識が薄れていった。闇が大きくなっていったが一筋の光が見えた。
『奏……』
そぅ、奏の笑顔が……
その時、どこからか水が降って来た。そこにはバケツをもった奏がいた。
『何すんだょ!!!』
『それはこっちのセリフ!!先輩だから抵抗出来ないって分かって、勇日を殴って………酷いと思わないの!?』
『うるせぇ!!』
『勇日!!勇日はホントは弱いんだょ。強がらないで……逃げないで……私は勇日を守る。今度こそ救う!もぅ1人にはさせない!!』
『奏…………』
『お前ら死ね。』
勇日の先輩が勇日と奏に殴りかかった。だが逆に殴られた。将吾と浩貴が2人をかばっていた。
『俺達は、日本の頂点を目指すバンドだ。練習だってキツイぞ。それでも来るか?』
将吾が言った。
『……あぁ。』
勇日は笑っていた。
『んじゃ、逃げますか。』
浩貴がそう言い、皆は逃げた笑)
その後、勇日は改めてバンドのとこへと話をつけに行き、正式に辞めた(ちょっと強引に)そしてバンドは4人となった。