第5.5話パート2:中島和也〜2〜
放課後。奏は和也のピアノを聞きに来ていた。
『どうしたの?』
和也はピアノを弾くのをやめ奏に聞いた。
『え……何で分かるの?』
『ピアノを弾いてると何と無く分かるんだ。』
『そっかぁ……実はね、仲間とケンカしちゃって…』
『仲間?』
『バンド仲間なの……すっごく大切な仲間。』
『いいな……仲間がいて。僕には、そんな人どころか友達もいない。』
『じゃぁ入りなょ。ゥチのバンドに☆☆キーボードをしてほしい↑』
『…………僕には無理だょ。』
『大丈夫だょ☆自信を持って♪♪』
『……考えてみる』
『良い返事待ってるね♪♪じゃぁ、帰るね。ばいばぁい☆☆』
奏が音楽室を出ていった後、和也はピアノを弾きながら考えていた。その顔には笑顔があった。
その時、音楽室のドアが思いきり開いた。そこにはいかにも悪そうなヤツが5人程いた。和也の顔から笑顔が消えた。
『優等生の和也ちゃん☆☆この頃、学校一の美女、望月さんと仲良しらしいねぇ』
その中でボスらしき人が和也に近付きながら言った。
『望月さんは関係ない。』
『俺達に紹介してくれない?俺達も望月さんと仲良くなりたいんだぁ♪♪ってかお前なんかが望月さんの側をうろつくな!望月さんが汚れるだろ!!!……』
そぅ言うと、ボス意外の人が和也を殴った。和也は倒れた。
その時いきなり音楽室のドアが開いた。
『和也ぁ↑↑忘れ物しちゃった。』
奏だった。
奏は忘れ物を取ると音楽室を出ようとしたが、変な空気に気付き、足を止めた。
『何してるの?』
さっきのボスらしき人は平然を装いながら、
『別に遊んでただけですょ。そしたら、いきなり和也が転んで。』っと言った。奏はそれを信じた。『じゃぁ、俺達帰るんで』
『あっ……うん!』
男子達は帰って行った。奏は和也の側に行き、和也を起こした。
『大丈夫?』
『……もぅここにこないでくれ。』
『……どうゆう事?』
『僕に関わらないでくれ。勝手に同情してさぁ、仲間に入ればって言われても迷惑なだけだし!!邪魔だょ!!出ていけょ!!』
奏は言葉が出なかった。そのかわり、涙が溢れた。和也は奏を見ないようにした。
『…ごめんね………邪魔して。さよなら……』
奏は音楽室を飛び出した。
『これで良かったんだ。』
和也は呟いた。しかし、そんな言葉とは裏腹に心は悲しみで一杯だった。………本音を言えば、仲間に入りたかった。今までの人は、僕が出来が良いからと言って、冷たい目で見てきた。だが、奏は違った。奏は僕を対等の人として見てくれて、いつもあの汚れない笑顔をくれた。そしていつの間にか、僕の顔にも笑顔をくれた。だから僕から逃げなきゃ。奏を傷つけたくない……………さよなら、奏……
和也の頬を涙が伝った……