あとがき
この作品は、前作『明日へ』で登場させたマスターの人物像が好評で、「マスターシリーズとして続編を書いて欲しい」との要望が寄せられ、それに気を良くして書いたものです。
あくまでも脇役なのですが、主人公よりも魅力的に映ってしまったようです。
しかし、この予想外の要望は作者としては嬉しいものでした。
ここで、それは書けませんでは、ストーリーテラーとしての資質を疑われます。
これまで同じキャラクターを登場させることは無かったのですが、今回は例外でした。
主人公は、田舎物の青年です。都会へ出て来て就職するも、日本経済の低迷により契約社員として工場に勤務する立場です。
そんな彼には、いつまでも彼女が出来ず、自信を失いかけています。
バーのマスターに励まされ、気を取り直していたところへ、女から逃げている男が姿を現して騒動となり、居合わせた青年は、その恋愛がらみの茶番劇を目撃することとなる。
成り行きで、バーに乗り込んで来た女性の一人から声を掛けられる。
同年代女性の好意とマスターの善意に支えられ、自信を回復する青年の物語です。
前作『明日へ』は、アラサーの女性が主人公です。こちらも是非、お楽しみ下さい。