表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

記録5 憲法第32条

挿絵(By みてみん)


何か大事な事を忘れてると思わないだろうか?

騒動の発端であった

AEDを使用拒否された女性はその後

助かったのか、助からなかったと言う事。


私自身も出来る限り調べてみたのだが

結局分からなかった。

SNS上に彼女に関するポストが無かったのだ。


この一連の騒動と社会の混乱、これらは

自分達の保身や利権を求め論争を重ねる中で

人の命をないがしろにした我々への

報いではないだろうか。


脱線が過ぎたようだ。記録をつづける。


ワイドショーを終了に追い込んだ

AED使用拒否派男性達の活動移行、

SNS上で彼らは

不満や愚痴を吐き出すだけでなく、

より生産的、実効的な発言を

多くポストするようになって行った。


一部抜粋


XXXXX  20XX年X月X日


結局誰が悪いんだ?

男がAED使ったらキレる一部の女のせいか

問題解決に目線を変える時だ



XXXXX  20XX年X月X日


女性全員に怒りっぽいか心理テストでも

するか?そんな事したらすぐに

アッチの方々目覚めちゃった方々が

月にかわってお仕置きしてくるぞ



XXXXX  20XX年X月X日


女がセクハラって言った時点で男は

人生詰む これが問題の根源。

セクハラかどうかは結局女の気まぐれよ

ハッキリ言ってやろう

この国は憲法より女の気まぐれの方が強い



XXXXX  20XX年X月X日


俺達はいつまで女達の

セクハラロシアンルーレットに怯えないと

いけないのか



XXXXX  20XX年X月X日


女性が悪いんじゃない法律が悪い

俺達の真の敵は法律だ



XXXXX  20XX年X月X日


AEDで助けられた場合は

助けた人を訴える事は出来ないっていう

法律作っちゃえばいいじゃんwww



XXXXX  20XX年X月X日


憲法第32条って知ってるか

あれがある限り無理だろうな兄弟

憲法いじくるのは国会議員だからな

俺達じゃどうにも出来ない



XXXXX  20XX年X月X日


え?待って、じゃあ

国会議員動かしちゃえばよくない?www




憲法第32条とは

「何人も、裁判所において

裁判を受ける権利を奪われない」と定め、

国民が司法機関を利用する権利を保障するもの。

そしてこの国では憲法改正に発議出来る者は

国会議員のみである。


SNS上でAED使用拒否派男性達の

不満や怒りの矛先は、女性ではなく

法律、国会議員、政府等

国の政治を担う者達へと

徐々に向けられていった。


数日後SNS上にあるハッシュタグが現れた。


#憲法第32条改正


このタグは瞬時にSNS上を広がり、

検索ワードランキング上位にも姿を現した。

AED使用拒否派男性達は本格的に

政府を相手に抗議活動を始めるのかと

SNS上はざわめきはじめた。


一部抜粋


XXXXX  20XX年X月X日


なんかヤバい事になってね?

まじどーすんのこれ



XXXXX  20XX年X月X日


少数の活動家とかならわかるけど、

今回はマジヤバいわ

AED使用拒否派って何人位いんの?

もし男ほぼ全員が国にケンカ売ったら

シャレにならないよ



XXXXX  20XX年X月X日


外国の政府機関襲撃事件みたいなのあったじゃん

大統領があおったみたいなやつ。

あんな感じになったらもうダメポ



XXXXX  20XX年X月X日


とりあえずトイレットペーパー

買いだめしてくるわ(爆)




SNS上には不安のポストが広がり

現実社会の治安悪化が懸念され始めたその時、


今まで長い間、不気味な程に

沈黙を続けていたあの勢力群が、

ついに反撃の狼煙を上げたのであった。


次項につづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ