記録3 AED使用拒否グッズ
A氏がAED使用拒否グッズを製造・販売すると
ポストし、A氏支持派男性達の勢いが増す中、
その意見や思想に反発するポストも
大量にSNS上に溢れかえった。
ほとんどが女性のポストだったが
僅かながら男性のポストも見受けられた。
一部抜粋
XXXXX 20XX年X月X日
男ってなんで女にAED使うの嫌がるの?
命を救うのが最優先でしょ
女が倒れたらAED使えやバカ共
もう男なんて全員心臓止まって死ね(呪)
XXXXX 20XX年X月X日
男の人達心配し過ぎでw
訴えられる事なんてめったにないって
私は訴えないよ多分(爆)
XXXXX 20XX年X月X日
僕は男ですが女性にもAED使います。
人命が最優先なので。
自分の保身しか考えない男達とは
一緒にされたくないですね。
このポストへのリプライ
XXXXX 20XX年X月X日
お前が女助けてセクハラで訴えられても
知ったこっちゃないが俺達はそうじゃ無い
邪魔するな。あとお前がセクハラで訴えられて
社会的抹殺受けたらお前の家族はどうなる?
養っていけるか?お前の子供が
お前の父さん痴漢だってーって
学校でイジメられたら子供の人生
どう責任取るつもりだ?
XXXXX 20XX年X月X日
なんかヤバイ事になってるどーすんのこれ
てかさ、倒れた女性って結局
どうなったの?
A氏支持派男性達も言い返すように
SNSでのポストを繰り広げた。
一部抜粋
XXXXX 20XX年X月X日
俺達男が気にしすぎの一言で
バカ扱いされてるのが女の想像力の足りなさを
証明してるよなw
あいつらは人にセクハラって言う側だから
言われた奴がその後どうなるかなんて
考えもしないんだろう
XXXXX 20XX年X月X日
気にしすぎ、心配しすぎで片づけるなら
女性が男性からセクハラを受けて訴えても
気にしすぎって事で片づけていいのですか?
XXXXX 20XX年X月X日
結局女の本音は、
女はイイけど男はアカンって事よ
自分達が不利になる社会や法律を
作りたくないって本性が
バレバレで草生える
男女平等な社会を目指すんじゃないの?
SNS上の論争は激化を重ね、
対立を深めて行った。
当初はAEDを巡る論争だったが論点は拡大。
男女の罵り合いの様な状態になって行った。
A氏が自身のポストでAED使用拒否グッズが
完成したと突然発表。
道路標識などで見る赤丸に斜め線の
禁止マークに重ねるように
「AED使用拒否」の文字を載せた
シンプルなデザインの
キーホルダーとステッカーの2種類だった。
その時のA氏のポスト
A氏(仮名) 20XX年X月X日
AED使用拒否グッズ出来ました。
これには法的効力はありませんが
僕達の意思を社会に示すためのグッズです。
500個ずつ作りました。
両種類とも200円で販売します。
これを身に着けて経済活動を続けて
僕達の思いを見せつけましょう
ご協力お願いします
お支払方法は銀行振り込みの場合は
― 以下略 ―
このポスト直後購入の問い合わせが殺到。
500個の両グッズは瞬く間に売り切れとなり
A氏は急遽増産を発表した。
数日後、街にはAED使用拒否キーホルダーを
カバンやスマホに取り付ける者や、
ステッカーを自転車や学校のロッカーに
張り付ける者が現れ始めた。
男性達はそのグッズを身に着け
毅然とした態度や表情で社会生活を続けた。
A氏はグッズの再販売を開始。
またしても即完売となる。
男性達の間ではそのグッズは
当初の男性達の不満や怒りを示すという
本来の目的を超え、
流行りのファッションアイテムのように
なっていった。
フリマサイトでは転売する者も現れ
市場価値が上がりプレミアがつく騒ぎとなった。
グッズの売行きによりA氏は潤沢な利益を獲得。
その利益を更にグッズの生産コストに回し、
更にグッズを大量販売するという
ビジネスにおいて理想とする好循環を生み出す。
男性達の、自らの権利と自由を守る為という動機
それと、グッズや寄付で稼いだ金を
自分の私欲の為ではなく
AED使用拒否グッズ生産と言う形で
男性全体の為に使い続ける
A氏の一貫した行動や姿勢が
A氏支持派の更なる応援を呼んだ事も重なり
AED使用拒否グッズは大人気商品となり、
社会現象となる。
グッズを身に着けた男性達の大量発生と同時に
街の壁やシャッターにAED使用拒否グッズの
ロゴマークを真似たスプレーの落書き等も
散見されるようになり、
男性達の怒りや不満が社会に目に見えるように
なって行った。
この時A氏は客観的に見ても
インフルエンサーと呼ばれるに十分な
知名度や影響力を手に入れ、
街中にはAED使用拒否グッズを身に着けた
多くの男性達、それと落書き等反社会的行動が
目立ち始め、警察が巡回する騒ぎとなる。
これら一連の騒動は日本全土に広がり、
マスコミも政界も、
もはや傍観し続ける事など
到底不可能な現状となっていた。
次項につづく




