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第5話

「うわあぁー!」

「キャー!」

「来るなー!」

「イヤー!」


 あーっと、民間人が何かから逃げているー!

 一体どうしたんだー!


「ブリブリ。人間はゴキブリが嫌いブリ。大群のゴキブリを使って人間全員をこの町から追い出してやるブリ」


 ゴキブリ怪人が路上でゴキブリを発生させているー!


「ようやく見つけたぞ、ゴキブリ怪人!」


 こ、この声はー!


「黒バイ仮面見参!」


 黒バイ仮面は無事だったー!

 しかしまさかの黒い自転車に乗ってきたー!


「……ダセェブリ」

「なんだと! ロードバイクだって黒ければ一応黒バイだろう!」


 確かに自転車でも黒ければ黒バイだー!

 しかしそれでいいのかー!


「ま、そんなことはどうでもいいブリ。俺が相手をする前にこいつらと戦ってもらうブリ」


 ゴキブリの大群が黒バイ仮面に向かっていくー!


「くらえぇー!」


『プシューーーー!』


 あーっと、両手の殺虫剤でゴキブリ達が次々と死んでいくー!


「くそ、ずいぶんと強力な殺虫剤だなブリ」

「博士に作ってもらってな。バクレンジャーや魔法少女達もこの殺虫剤で町のゴキブリを一掃しているはずだ」

「こうなったら俺が相手だブリ。俺には殺虫剤なんか効かないブリ。来いブリ。黒バイ仮面ブリブリ」

「……ちょっと待て。黒バイ仮面ブリブリとか言わないでもらえるか……。まるで俺が漏らしたみたいじゃないか……」


 確かにそういうふうに聞こえるー!


「そんなこと思って言ってないブリ。勝負だブリ。黒バイ仮面ブリブリ」

「なんで黒バイ仮面のあとだけブリブリなんだよ! お前そこ以外語尾にブリ1回しか付けてないだろ!」

「そんなことないブリ。最初はブリブリ言ったブリ」


 確かに一言目はブリブリだったー!


「俺がまだ来てないときだろそれ! くそ、馬鹿にしやがって! ぶっ倒してやる」

「かかって来いブリ。黒バイ仮面ブリブリ」


 黒バイ仮面とゴキブリ怪人が戦い始めたー!

 黒バイ仮面の右ストレートをゴキブリ怪人が両手でガードするー!

 黒バイ仮面そこから回し蹴りで下段を狙うー!

 しかしこれもゴキブリ怪人が羽根でガードしたー!


「ちっ、前にも動かせるのかよ……」

「俺の羽根は自由自在ブリ。ガードには自信があるブリ」


 流石ゴキブリ怪人だー!

 耐久力が高いー!


「……ん?」

「どうしたブリ? 早くかかってこいブリ」


 おーっと、ゴキブリ怪人の背後から誰か近づいてくるー!

 ゴキブリ怪人は気付いていないようだー!


「ふっ、お前の負けだ」

「何言ってるブリ?」


 あーー、背広姿でデカいー!

 これはデカトラマンだー!


「テメェのせいで!」

「ブリ!?」


 デカトラマンがゴキブリ怪人の背後を取ったー!


「パチンコ屋が臨時休業になっただろうがーー!!」

「ブリーーー!!!」


 あーっと、デカトラマンのジャーマンスープレックスがゴキブリ怪人に決まったーーー!!!

 一撃KOだーー!!

 やはりデカトラマン強過ぎるーー!!


「この茶羽野郎が! ペッ!」


 ゴキブリ怪人にツバを吐いたー!

 相当キレていたようだー!


「流石の破壊力だな、デカトラマン」

「町中ゴキブリだらけのせいでどこもかしこも臨時休業だ! これじゃキャバクラもやってないぜ! ちっ、今日は厄日だ! あとこれの始末お前がやっとけ!」

「ああ、それは別にいいが、パチンコ屋やキャバクラは隣町ならやってるんじゃないか?」


 ※ここで皆様にお知らせです。正悪町の外周にはホワイト所長の特殊な護符で結界が施されており、正悪町で生み出される怪人達は正悪町の外には出られません。なのでゴキブリ怪人が生み出したゴキブリ達も正悪町の外には出られないのです。ちなみにこの結界は怪人刑務所にも施されており、収監された怪人達が脱獄できない作りになっています。以上お知らせでした。


「……その手があったな。ってことでお前のバイク貸せ」

「バイクは壊れてな。ロードバイクならあそこにあるんだが……」

「ならあれ貸せ。じゃあな」

「………………」


 デカトラマンのカツアゲ攻撃が決まったー!



 こうして今日も町の平和は守られた、かに思われたが、生き残ったゴキブリの大群は正義協会スタッフに駆除されるまで町を蠢き回るのだった。

 第5話完!

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