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第12話Bパート 1 サクラちゃんの心の在処

『プルルルル、プルルルル』


 サクラちゃんが電話をかけているようだー!

 相手は誰だー!


「サクラか? どうした?」


 デカトラマンだー!


「あの……今少し話いいですか?」

「話?」

「相談したいことがあって……」

「少し待ってろ。…………いいぞ、どうした?」

「デカトラマンさんは、その……ヒーロー活動をしていて周りの声とか気になりませんか?」

「デカトラマンじゃなくていい。但馬(たじま)だ」

「は、はい、但馬さん……」


 なんかいつものデカトラマンと雰囲気が違うー!


「俺は一切気にしないようにしている。お前は何か言われているのか?」

「私、この年で魔法少女だから似合ってないって言われてて……」


 サクラちゃんかなり傷付いてたー!


「……サクラは大人っぽい見た目で可愛いってより綺麗って感じだからじゃないか?」

「そうなんでしょうか……」


 なんかデカトラマンが優しいぞー!


「……確かに身バレしているのは俺とお前らだけだからな。だから俺に相談したんだな?」

「……はい」

「…………少し違う話をしていいか?」

「は、はい……」

「怪人が巨大化できるのにしないのはなんでだと思う?」


 ※ここで皆様にお知らせです。怪人は巨大化が禁止されているだけで巨大化すること自体は可能です。以上お知らせでした。


「そ、それは、そういう決まりだからじゃ……」

「違う。やろうと思えばやれる。だがしない。巨大化したら殺されるからな」

「……」

「怪人の目的は俺達や民間人を殺戮することじゃない。俺達を倒してこの町から追い出すことだ。お前も怪人の相手をしたことがあるからわかるだろうが、怪人は本気で民間人を殺そうとはしてないだろ?」

「はい、それは私もそう思います」

「怪人の中には悪いことを一切しない怪人もいる。人間に擬態して生活している怪人もいるんじゃないかって話だ。そして個人的にはそういう怪人はわざわざ倒す必要はないと思っている」


 戦うのが面倒なだけじゃないのかー!


「そうなんですか?」

「ああ。逆にブルーや黒バイ仮面なんかは怪人を全員刑務所送りにしたいという考えだけどな。だが、どちらにしろ俺達は怪人を殺さない。だから怪人刑務所がある。怪人は負けたとしても刑務所行きで済み、殺されることはないんだ。そこらへんは俺達も怪人側もきちんと分かって活動しているはずだ。だが、もし怪人が巨大化したとすると、俺に倒される上に怪人側が先にルールを破ったことになる。するとこちらもルールを破り、警察どころか自衛隊なんかも出動することになる。怪人協会側はそうされると困るから怪人は巨大化禁止のルールを破らない。それに巨大化したら自分達のアジトや仲間の怪人まで踏み潰す可能性もある。そして巨大化が解けたら当然どちらからも狙われ殺される。……いや、その前に巨大化した俺が殺すかもな。だから怪人は巨大化しない。しかし絶対しないとは限らない。そしてこちらも実際に巨大化されるのは困る」


 ちょっと長いぞー!


「町が破壊されるからですよね……」

「そうだ。もし実際に怪人が巨大化したら多くの死傷者が出る。そして当然怪人が巨大化しない限り俺も巨大化は禁止だ。……こんな感じでお互いがルールに縛られながら戦っている。逆に護られている部分もあるがな。だが俺は好きなように生きる。俺は酒もタバコもパチンコも女も大好きだ。それを周りからどう思われていようと俺は気にしない。そこまで縛られて生きたくはないんでな。怪人が巨大化する可能性は低いが、もしものときの最も早い対抗手段が俺だからな。偉い奴らからすれば、こんな俺でもいないと困る。だから俺は自由に行動してもクビになることはない」

「……」

「……何が言いたいかと言うと、お前も好きなようにすればいい」

「でも私あと2年間は魔法少女続けないと……」

「金はけっこうもらってるんだろ?」

「……はい。それは助かってますけど……」

「ならいい金づるだと思って残り2年やりきれ。そして2年経って辞めたければ辞めればいい。その間周りの批判は無視しろ。気にするな。俺や正義協会の奴らはお前の味方だ。それにヒマワリやダリアはお前のことを悪くは言ってないんだろ? それとも仲悪いのか?」

「そ、そんなことないです! ヒマワリちゃんもダリアちゃんもとてもいい子で私のこと慕ってくれてます。それにあの子達怪人相手に全然怯まず戦ってるから立派なんです!」

「……だが魔法少女といってもあいつらだってまだ子供だ。年長のお前があいつらを守って支えてやらなきゃ駄目だろ。それはお前にしかできないことだぞ。それにお前のファンだって当然いるはずだ。お前だって魔法少女なんだからな。そういう人達や仲間や家族の為に頑張っていると思えばいいんだ」

「…………グス」

「なんだ! 泣いてんのか!?」

「な、泣いて、ません……。……グス、グス」


 な、泣いてるー!


「……とりあえず待つから落ち着け」

「……ううぅ」


 サクラちゃんが泣いてしまったので一旦ここまでだー!



 第12話Bパート続!

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