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第12話Aパート 正義協会本部にて

「本日皆に集まってもらったのは君達の噂が町に広まっている件についてだ」


 おーっと、正義協会本部ビルの一室に、ブルー、ピンク、イエロー、黒バイ仮面、ダリアちゃんが集められて正義協会本部長から話があるようだぞー!


「まずイエロー君、君は今太っていて活動できていないようだが、体重は減っているのかね?」

「はいぃ、少しずつ減ってきてますぅ。140キロまで落ちましたぁぁ」


 少し喋り方がおかしいぞー!

 首周りの肉のせいかー!


「その体重だとまだまだかかりそうだな……。とりあえず引き続きダイエットは頑張ってくれたまえ。それと君が太ってしまったことが民間人に知られてしまった以上、怪人は倒せなくても町をパトロールしたり困り事を解決したり、何か他の活動はしてくれないか?」

「はいぃ、了解ですぅぅ」

「では次、ダリア君」

「は、はい……」


 呼び出されて少し緊張しているようだー!


「河原をメチャクチャにしたようだが、あれは怪人を倒すために攻撃した結果なのだから気にしなくて良い。攻撃が民間人や建物などに当たらないよう気を付けつつ、引き続き活動してほしい」

「は、はい! わかりました!」


 お咎めなしだったー!


「次、ピンク君」

「はぁい。なんですかぁー?」


 返事が雑だー!


「君は町の平和よりも彼氏とのデートを優先しているようだが……」

「そうですぅ」


 普通に認めたー!


「だって最初に白い人の契約書にサインしたとき、それでもいいって契約だったじゃん。先月サインしたばっかりなんだから忘れるわけないし」


 マジかーーー!!!

 ならピンクに非はないやんけーーー!!!


「……それはそうなんだが。……ならもしデート中に怪人に襲われた場合、君はその場で変身して戦うかね? それとも彼氏と逃げるかね?」

「それは戦うけど。彼氏が危ない目に遭うの嫌だし。……でも私がピンクだってのは秘密にしなきゃだからなー。隠すの無理そうならやっぱり逃げるかも」


 ※ここで皆様にお知らせです。ピンクは契約上素性を隠したまま活動をしており、素性を知っている者は正義協会のごく一部に限られます。何故ならこういう事態になると本人がわかっていたからです。ピンクは正義協会本部や正義協会アジトでも普段から変身した状態なので、バクレンジャーの他の隊員もピンクの素性を知りません。ちなみに今もピンクのみ変身状態です。以上お知らせでした。


「はぁぁ……前のピンクが妊娠さえしなければ……」

「あーあ、今の発言はヤバいんじゃないの?」

「す、すまん、今の発言は聞かなかったことにしてくれ……」


 本部長口が滑ったー!


「と、とりあえず引き続き彼氏とデートがない日は活動してくれ……」

「はぁい」


 駄目だー!

 結局状況変わらずー!


「次、黒バイ仮面君」

「はい!」

「公園の遊具を壊したと聞いたが」

「あれは怪人を倒すために仕方なく……」

「……まぁ、そういうことにしておこう。その後事故を起こしたようだが、単独事故で免停にはならなかったんだよね?」

「はい、大丈夫でした」


 免停くらってたら洒落にならないー!


『テッテレテッテンテン』


 誰かのスマホが鳴ってるぞー!

 こんな状況で一体誰だー!


「は〜い、もしもしタ〜クン?」


 やっぱりピンクかー!

 もしかして相手は彼氏かー!


「……うん、大丈夫だよ。じゃあまたあとでね〜」

「…………」

「…………」


 本部長も黒バイ仮面も黙っちゃってるー!


「このあと彼氏とデート入ったんで帰りま〜す」


 ピンクが帰ったー!

 自由過ぎるーー!!


「……とりあえず続けるか。……えーと、確かバイクも自分で購入した物を博士に改造してもらったんだったね?」

「そうですね、まだ支払い残ってますけど……」


 ローン購入だったー!


「新しくバイクを買う予定はあるのかね?」

「金銭的に無理ですね」

「……私のバイクで良ければそれを博士に改造してもらって使ってくれないか?」

「すみません、本部長のバイク好みじゃないんで遠慮しておきます」

「そ、そうか……」


 気まずいーーー!!!


「……経費でなんとかなるか一応検討はしてみる。とりあえず引き続き、自転車で事故のないよう活動してくれ」

「自転車じゃなくてクロスバイクって言ってもらえます?」

「す、すまん、クロスバイクだな……」


 変なこだわりだー!


「最後にブルー君」

「はい!」

「君は何故水虫を発症させたのだね?」

「……変身時の戦闘服スーツの通気性が悪いせいです」

「でも他の隊員はなっていないようだが?だよねイエロー君」

「なってませんんー」

「って言ってるが?」

「……でも俺は怪人の水虫バリアーに怯まずに戦ったんですよ」

「それはそうだが、敵の水虫バリアーをくらう前から水虫を発症させていたのが問題なのだよ。イメージが悪くなるだろう。そういう細かいところも気を付けながら活動してほしいね。これは君に期待しているから言っているのだよ!」


 ブルーに対してだけ本部長の当たりが強いー!

 何故ただの水虫でここまで責められるんだー!


「……以後気を付けます。……ちっ」


 納得いかないようだー!

 そりゃそうだー!


「……今の舌打ちは聞かなかったことにしておくよ」

「それより本部長、俺達の武器はまだ使えないんですか?」

「それは私ではなく博士に聞いてくれ」

「……わかりました」

「それぞれ状況は違うが噂などに惑わされず、今後も引き続き正悪町の平和のために頑張ってくれたまえ。以上だ!」


 呼び出された4人が正義協会本部をあとにして活動に戻っていくー!


「フフフ、みんな元気なようダネ。よかっタヨ」


 あーーー!!!

 こいつはーーー!!!


「貴様! いつからいた!?」

「ずっと部屋にいタヨ。透明化してたけドネ」


 誰も気付いていなかったぞー!


「何の用だ!?」

「君に用なんかなイヨ。僕が見つけた子たちが元気にしてるか見にきただけダヨ」

「ならこちらから質問だ。何故あんな子をピンクに選んだんだ! 他の適合者はいなかったのか!? それに何故あんな契約なんだ!!!」


 本部長が声を荒らげているー!


「あの条件じゃないとあの子が断ったからダヨ。他にピンクの適合者はいなかったかラネ。他が見つかればこちらからクビにできる契約だからそれまでの穴埋めダヨ。あの子も腰掛けくらいにしか思ってないだろうシネ。いくらあんなピンクでもいないよりはいいでショ?」

「た、確かに空席よりはマシだが……」

「それにバクレンジャーはやっぱりあの5色が揃ってないトネ」


 今5人いないけどねー!


「それともう1つ質問だ。……正義協会アジトに警察の拳銃を置いたのは貴様だな?」

「フフフ、そうダヨ」 


 なにーー!!

 そうだったのかーー!!


「やはりそうか……。何故そんなことをした?」

「デカトラマンに少しイタズラしただけダヨ。あいつなら勝手に持っていって撃つと思っていたかラネ」

「相変わらずデカトラマンのことだけは好きではないようだな」

「それはそうダヨ。あいつだけは僕が見つけたわけじゃないかラネ。フフフ、そろそろ僕は失礼すルヨ」


 あー!

 窓から飛び跳ねて逃げて行ったー!

 一体なんなんだあいつはー!


「……はぁ、相変わらず不気味な奴だ。警察に手を回さないとな……。あとはグリーン君をどうするかも決めないといけないか……」


 そうだったー!

 グリーンはどうなるんだー!

 そしてデカトラマンはどうなっているんだー!



 こうして今日もピンクは彼氏とデートするのだった。

 第12話Aパート完!

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