第10話
「お前ら戻ったかライ。どうだったライ?」
馬怪人と豚怪人が怪人協会アジトに戻ったようだー!
「だ、駄目でしたウマ……」
「デカトラマンの奴、拳銃持ってたブタ……」
「な、なにーー、拳銃かライ!? そんな武器ありかライ!?」
普通はなしだと思うよー!
「……ワギューはどうしたライ?」
「ワギューは撃たれて捕まってしまいましたウマ……」
「くっ、デカトラマンめライ!」
「クックック、どうやら作戦が失敗したようだなサメ」
おーっと、幹部の鮫怪人が現れたー!
「ガザメ、なんの用だライ!」
「オージシ、デカトラマンを狙うこと自体は悪くはないが、貴様のは愚策だったなサメ」
「なんだとライ!」
「デカトラマン相手に数で勝負とは馬鹿の考える作戦サメ」
実際は戦闘にすらなってないけどねー!
「ならお前にはいい作戦があるのかライ!」
「デカトラマンはどうやらキャバクラに通っているようだサメ。ならば当然そこで酒も飲むサメ。つまり、キャバクラで酔っ払ったデカトラマンを狙うのが一番効率がいいサメ」
あーっと、泥酔状態を狙われるのかーー!!
それは流石にヤバい気がするーー!!
「そんな情報どうやって仕入れたライ!」
「普通に町で噂になってるサメ」
「な、なんだとライ! 俺はそんな情報知らないぞライ!」
正悪町民は皆けっこう知ってると思うよー!
「貴様は自室でずっとテレビを観て引き籠ってるからだサメ。多分こいつらは知ってるだろサメ」
「……はい、自分は知ってますウマ」
「……はい、自分も知ってますブタ」
「知っているなら何故言わなかったライ!」
「だってキャバクラで酒を飲むのは夜ですからブタ」
「……ならそもそも無理じゃないかライ。それにどっちにしろ夜はドラマやバラエティー番組で俺は忙しいライ」
そうだったー!
こいつテレビ大好きなんだったー!
それに怪人協会の活動時間は午前9時から午後6時までだー!
「……ガザメ、まさかお前、活動時間外で戦闘する気かライ?」
「サービス残業だと思えばいいだけだサメ」
サービス残業ーーー!!!
「お、お前、部下にそんなことさせたら嫌な上司だと思われるだろライ……」
「だから俺が1人で行くサメ。それなら問題ないサメ。そしてデカトラマンは拳銃を持っているようだが、俺の硬い鱗なら拳銃など効かないサメ!」
拳銃が効かないだってーー!!
流石幹部の怪人だーー!!
「クックック、貴様が俺より劣るということを自覚させてやるサメ!」
「くっ、女王様にアピールしたいだけだろライ」
怪人協会のトップは女の怪人のようだー!
「クックック、好きに思っていろサメ。俺はヒバエに用があるんだサメ。じゃあなサメ」
鮫怪人が情報統括部屋に向かったー!
おっとー、蠅怪人がいたようだぞー!
「ヒバエ、お前に命令だサメ」
「何ですかバエ?」
「デカトラマンがキャバクラに多く通っている曜日や時間を調べろサメ!」
「……それ夜ですよねバエ?」
「そうだサメ」
「……時間外労働ですバエ」
「……残業手当出すサメ」
「わかりましたバエ」
幹部の怪人相手に蠅怪人強かだー!
「頼んだぞサメ」
鮫怪人が情報統括部屋を後にするー!
「……はぁ、面倒な幹部バエ」
「おいヒバエ、お前の情報が足りなかったせいで酷い目に遭ったダンゴ!」
団子虫怪人が怒りながら部屋に入ってきたー!
「なんのことですバエ?」
「開校記念日で魔法少女の1人が休みだったダンゴ! そいつのせいでカブトンは捕まったし、俺もボコボコにされたダンゴ!」
「……すみませんでしたバエ」
「きちんと調べておけダンゴ!」
団子虫怪人が腹を立てたまま部屋を出ていくー!
「……そこまで調べられるかってんだバエ!! 私が飛べるからってなんでもかんでも押し付けるなバエ!!」
いいように使われてストレスが溜まっているようだー!
「ようヒバエ、お疲れさんガネ」
今度は黄金虫怪人だー!
「これさっき拾った犬のうんちガネ。一緒に頂くガネ」
こいつ黄金虫でもフンコロガシの怪人だー!
「サンキューバエ。やっぱり持つべきものは糞仲間だバエ。ティータイムにするバエ」
これ以上は駄目だーー!!
汚いからここで終わりだーー!!
食事中の人ごめんなさいーー!!
こうして今日も蠅怪人はストレスと戦うのであった。
第10話完!




