15
翌日の朝。
小鳥のさえずりで目を覚ますと、すぐそこにリズの寝顔があった。
「うわっ」
思わず声を出して立ち上がる。
パジャマ姿のリズは可愛らしく寝息を立てていた。
無防備に開いた胸元からは呼吸するたびに柔らかそうな大きい胸が上下し、時折猫耳がぴくりと動く。
こんなに可愛い寝顔は人生で一度も見たことがなく、思わず見とれてしまう。
昨日も思ったけどやっぱり大きいんだな……。
俺の視線はついついパジャマからこぼれ落ちそうなリズの胸に向いてしまった。
柔らかそうな二つの膨らみが手を伸ばせば届くところにある。
もう少しで全部見えてしまいそうだ。
いや、少し上から見れば……。
お。あとちょっと……。
すると視線に気付いたのかリズがゆっくりと目を開いた。
俺が焦って視線を壁に向けるとリズは目を擦りながら上半身だけ起こした。ベッドの上で女の子座りし、はにかむ。
「おはようございます。ご主人様」
「あはは……ご主人様って……」
まるでメイド喫茶だ。行ったことないけど。
慣れない言葉に戸惑いはあるけど、そう呼ばれて悪くは思わない。
むしろなんかよかった。
するとリズは首元に付けられた首輪を右手の人差し指でなぞった。
「でも、本当のことですから」
そうだった……。
俺はこの子の所有者になったんだった。
そこで俺は昨日の出来事を思い出した。