その3
ごめんなさい、やっぱり犬に関するエピソードが多めかもしれないですが、ちゃんとルルちゃんのことも書いています。
あたしが子供の頃は、犬は大概外で飼われていた。
今は外で飼われている犬なんて、滅多に見ない。
と言うより、全く見ないかも。
で、犬を飼っている友達の家に遊びに誘われるまま、一旦自宅に戻った後出掛けると、玄関の横に犬小屋があるもんだから、折角急いでやって来ても、繋がれてる犬が怖くて怖くて、なかなか玄関のチャイムが押せず、家の外から大声で遊びに来たことを告げるなんてこともしばしば。
「大丈夫!大丈夫だから〜!怖がりすぎ〜!」などと、笑って呆れた様に言われても、怖いものは怖いのだよ。
結局、友達に犬をがっちりと取り押さえてもらい、さっと素早く開いてる玄関のドアから中に入れてもらう形。
あれって、あたしからしたら「犬関所」だったよなあ。
犬が平気な人なら、なんつうことなくスッと玄関のチャイムを押せるだろうけれど、あたしの様に「犬が怖い人」には、「関所」の様な感覚。
そうかと思えば、違う友達の家は、小型犬のブリーダーをやっていた様で。
「様で」と濁すのは、当時はまだ小学生か中学生だったし、「ブリーダー」なんて言葉知らなかったし、そもそもそんな職業というのか、やり方があるのも全くわからなかったから。
中学校に程近い場所にある彼女の家に遊びに行った際は、まず、「ちょっと待ってて!」と彼女が先に家に入る。
そこのお宅は、当時としては割と珍しく、家の中で犬を飼っていた。
しかも、5〜6匹ないし、多い時は7〜8匹ぐらい。
犬は苦手だし、恐怖だけれど、友達とは一緒に遊びたいもんだから、彼女の家に遊びに行くのは、なかなか苦しかった記憶がある。
「い〜よ〜!」との声で、「お邪魔しま〜す!」と部屋に入ると、小さな犬達が出てこられない高さの柵の中に追いやられており、それが犬からすると、相当な不満らしく、あたしに向かって激しく激しく吠える吠える。
心の中で「あ〜、ごめんなさいね、あたしのせいで、みんな柵の中で窮屈にされてるんだね。ごめんよ!ごめんよ!早めに帰るから」などと叫んでたと思ったよ。
喘息が関係あるかどうかはわからないけれど、あたし、臭いにはやけに敏感なのよ。
だもんだから、犬を飼っているお宅の臭いがどうにも苦手で、胸の辺りがギュッと縮む苦しさを感じたりする。
結局、その友達の家で長居をしたのかどうかは忘れてしまったけれど(多分、普通に遊んで帰ったと思う) お宅にお邪魔するにも彼女には一苦労かけてしまってたっけ。
まあ、こっちだって、犬の恐怖を頑張って抑えてしたのだから。
どっこいどっこい…かねえ。
そう言えば…猫を飼っている友達の家にも遊びに行ったこと何度もあるけれど、一度も猫の姿を見かけたことなし。
「飼ってるんだよ〜!」と言われても、実物を見てないから平気だったな。
あっ!そうか!
だから、あたし、猫が好きなのかもしれない。
あの頃は気づかなかったけれど、そういうことだったんだね。
…で、ルルちゃんのことですよ。
うちの子になって一晩であたしに懐いてくれたルルちゃんは、初めの頃、1人でソファーに飛び乗れなかった。
まだ、子猫だから、ベッドやソファーに登りたくても登れなくて、あたしや夫が抱っこして乗っけてあげる形だった。
娘のところの猫は大きい猫ちゃんだったから、我が家のルルちゃんのあまりの小ささが、なんとも言えず新鮮で、夫もあたしもメロメロ。
猫ってこんなに可愛いんだねえ〜!
そんな確認を、夫と何度も何度も交わしたっけ。
両手で抱くと、体のモニョモニョ感と柔らかい毛。
そして、犬と違って何故か臭くないと思った。
こんなに臭いに敏感なあたしなのに、デパートなどの化粧品売り場などで気持ち悪くなったりする女なのに…ルルちゃんの臭いは全然平気。
勿論、部屋の隅っこに置いてあるルルちゃんのトイレで、ルルちゃんが大きい方をして、まだ砂をかけていないとかだったら、流石に「くさ〜っ!」ってなったけどね。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。もう少し書きますので、どうぞ宜しくお願い致します。