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8回目の嘘コクは幼馴染みからでした  作者: 東音
嘘コク八人目
227/255

君が降る夜

※性的表現があります。苦手な方はご注意下さい。また、15才以上の閲覧でお願いしますm(__)m


今夜は空気が澄んでいてたくさんの星が空に浮かんでいる。


こんな夜、いつもなら二人でベランダへ出て月や星空を眺めたり、話をしたりするのだが、今日はベランダへの窓は閉められ、レースカーテンまできっちり閉められている。


部屋の明かりは既に落とされ、色んな意味で、今夜は普段と様子が違っていたー。





「鼻にきゅうり、鼻にきゅうり…。」


ベッドの上に白く美しい裸身を横たえた

めーこは、手を組み合わせて、何やら必死に呪文のようなものを唱えていた。


「め、めーこ。その呪文は一体なんだ?」


めーこに覆い被さるような体勢を取っていた俺が不思議に思い、聞いてみると、めーこはビクッと肩を揺らして、


「え、えーと。こういう時に色々うまくいくおまじないだよ?ただの呪文で意味はないから気にしないで!」


と涙目で答え、ふるふる震えながら親指を立てた。


「お、おう。問題ないならいいけど…。その、めーこ、無理…してないか?」


「えっ。そ、そんな事ないよ!何で?」


「いや、めーこ、震えてるし、怖いんじゃないのか?反嘘コク同盟だからって、無理にこんな事しなくってもいいんだぞ?」


俺がめーこから1度体を離し、ベッドに座り直すと、めーこは身を起こし、そんな俺を引き止めるように慌てて両手で俺の腕を握った。


「む、無理してるワケじゃないよ!京ちゃん!!」


めーこは拳を握って俺に訴えかけた。


「確かに初めての事は怖いけれど、それを私は京ちゃんと一緒に越えていきたい。


知ってる?京ちゃん!嘘コクだけじゃない。世の中にはNTRだとかいう、恐ろしい裏切りが溢れているんだよ?寝取りだよ?な○りのおかきとはわけがちがうんだよ?」


「い、いや、それは知ってるけどさ…。///」


可愛いぱっちりした瞳で縋るように迫られ、ついでに、ふるふる揺れるボールのように大きいおっぱいも目に入ってしまい、俺はたじろいだ。

ある事情により、めーこの裸を見るのはこれが初めてではないが、何度見ても形のよい綺麗な胸に魅了されてしまう。


じーっと見ていると、話が入って来ないまま自動的に首を縦に振ってしまいそうで、俺は眩しい双丘から目を逸らした。


「一歩ここを出たら、外ではどんな裏切りに遭うか分からない。だからこそ、今、ここで、信頼出来る者同士で、心も体もしっかり繋がっていなければ!ねっ。京ちゃん。」

「…!!めーこ。分かったよ。」


めーこの必死な主張に俺も心を動かされ、大きく頷いた。


「うん!そしたら、ふつつか者ですが、どうかよろしくお願いします!」


めーこはベッドの上で俺の()()()に向けて丁寧に土下座をした。


「……。う、うん。よろしくお願いします…。」


うん。まぁ、無理ならやめてもいいよ?とカッコつけていたけど、さっきからここ、元気全開だったもんな。説得力なかったね…。


「そ、それじゃ…。めーこ。//」

「う、うん…。京ちゃん。//」


俺は、裸同士で向き合い、照れた瞳をめーこと見交わすと…。


「めーこっ!!」

「京ちゃんっ!!んっ♡」


彼女の温かくて柔らかい体を思い切り抱き締めたのだった。



          *

          *


その40分後ー。



「う、ううっ…。」


「め、めーこ。大丈夫…か?」


血は滲む程度だったものの、まだ体が辛そうなめーこが心配で俺が呼びかけると、めーこは眉尻を下げたヘニャッとした笑顔になった。


「う、うんっ。なんとか…。鼻にきゅうりよりは痛かった気がしたけど、クゥン。幸せだよ…♡♡」

「俺も、幸せだよ…。」


そう言って俺の胸に擦り寄ってくるめーこの柔らかい茶髪を何度も何度も撫ぜた。


今まで生きてきた中で一番幸せな時間だった…。



京太郎くんと芽衣子ちゃんの初めての夜がいつだったのかは皆様のご想像にお任せします…。


次回にて完結となります。今までありがとうございました✨✨



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