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Magicians Circle  作者: ransu521
体育祭編
98/309

玉入れって、体育祭の中でなんか地味な競技だよね

さて、お次は玉入れ。

北条と空、それに優菜の出番……かね。

と言っても、この三人が同じ組というわけではない。

空はB組なので、色で言えば青組に位置していた。

優菜の方は……前に言った通り、黄色組だ。


「あなた達、いくら知り合いだからって、容赦はしないわよ?」

「分かってますよ、北条先輩」

「は、はい……」


去り際に、北条が二人にそう告げる。

……ライバル意識むき出しだな、おい。


「まぁ、北条が頑張ってくれる分には、こっちの得点も増えるわけだけど」


……張り切りすぎて、逆に全然玉入れられませんでしたなんて展開にはなってほしくないな……。

最も、これ団体競技だけど。


「北条さん。一緒に頑張りましょうね」

「分かってるわよ!大和君の為にも……頑張らないと!」

「相変わらず大和にお熱だな……」


偶然参加していた晴信が、そんな風に呟くのが聞こえた気がした。

……いいな、晴信。

二つ目の競技が玉入れで済むなんて。

俺なんか、ある意味大変な競技しか出てない気がするんだけど。


『さぁてそろそろ始まろうとしています玉入れですが、この学校の玉入れは一味違います!』

「……と、言うと?」


もはや実況と会話できるものと考えているらしい。

……実際に会話できているのもおかしいものだけどな。


『この玉入れは、まず規定数である30個を入れないと、判定にも入ることが出来ません』


30個入れないと、失格になるってことか。

……結構きつくね?


『次に、この競技のみ魔術の使用を禁止します』

「なん……だと?」


晴信が驚いたような声を挙げる。

へぇ……玉入れでの魔術の使用は禁止されてるんだ。


『最後に、玉は一人辺り10個までですので、慎重に投げてくださいね』

「「「「「「はぁあああああああああああああああああ!?」」」」」」


いきなりの衝撃的真実に、全員が驚きの声を挙げる。


『それでは、スタート!!』


そんな全員の言葉を無視して、実況は始まりの合図を告げる。

みんな、慌てて一投目を投げる。

しかし、ほとんどの人がそれを外す。


「ちょっ……入らない!?」


焦って投げている為か、北条の玉はほとんど入っていない。

一方の空は……お、3球目が入ってるな。

晴信は4球投げて3球入っている。

さすがは晴信、コントロールだけは確かだな。


「えい!」


優菜の玉も、結構入っている方だな。

一方で……北条がもち球すべてを使い切ってしまっている。

結局、北条は1球も入っていなかった。


「や、大和君にいいところ見せられなかった……OTL」


珍しいな……北条が顔文字以外で感情表現をするなんて。

今度は体で表現って所か。


「これで最後です!」


空の10球目は、かごの中に入る。

空・優菜の二人は、もち球の半分がかごの中に入ったことになる。

晴信は……8球入れたみたいだな。

さすがは晴信、地味な所で活躍してるな。


「今地味って思っただろ!?」

「距離があるのに心読まれた!?」


晴信、恐ろしい子……。


『もうすぐ全員のもち球がなくなりそうです!!』


実況が言う通り、全員のもち球がそろそろなくなりそうになっている。

これらがすべてなくなると、そこで終了となるわけだ。


『終~了~!!』


実況の言葉と共に、玉入れは終了を告げる。

気になる結果だが……。


『赤組52個、青組50個、黄色組54個、緑組失格……よって、黄色組がトップです!!』


ああ……緑だけ30個に満たなかったんだ。

どんだけ入れられなかったんだよ、おい。


「な、何だか微妙な数になっちまったな……」


晴信が言うことも確かだと思う。

赤組は二番ということになるのか……。

ちょっと微妙だな。


『それでは、これにて玉入れを終了致します!!』


その言葉と共に、玉入れは閉幕した。

さて、お次の競技はっと……。















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