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Magicians Circle  作者: ransu521
水の都グレイブスタン王国編
71/309

夕食の終了

夕食は、凄く騒がしいものであった。

アイミーに晴信が迫ってきて、それを葵と俺の二人が全力で阻止したり、


「死にさらせこの変態!!」

「アイミーンさんに近づかないで」

「そげぶ!!」


右手を虚空に突き出しながら、倒れていく晴信を見て、


「はっ……イイザマね!!」

「なんだと……北条!!」


北条が晴信に喧嘩売ってきたり、


「ハハハハハ!愉快で結構だ!」

「……アイミー、済まないな。俺達の日常は、こんな感じで騒がしいものなんだ……一部だけだけと」


鬱陶しいと思ってるかもしれない。

気になった俺は、アイミーにそう尋ねてみた。

すると、アイミーが笑いながら、


「そんなことないですよ。これ程楽しい1日は始めてですから」

「……そう言って頂けると、助かる」


よかった。

アイミーは喜んでいるみたいだ。


「……瞬一」

「なんだ?大和」


ここで大和が、俺に話しかけてきた。


「そろそろ料理もなくなってきたし、お開きの時間かな?」

「……そうだな。楽しいことは早いものだな……んじゃ」

「ちょ~っと待った!!!!」


俺がお開きの言葉を言おうとしたその瞬間。

突如晴信が叫び、俺の発言を遮った。


「どうした?晴信」

「……お前達は何も分かっちゃいないな。この場はどういった場所だ?夕食会の場所だろ?俺達はお客様としてここに呼ばれてるってわけだ。それでいて俺達は何故何もしない?」

「……何もしなくていいじゃねえか、別に」


夕食会はもうじき終わるんだ。

充分騒いだはずなのに、これ以上何をすると言うのだろう?


「……忘れては困るぜ。旅行で必ずやることと言ったら何だ!!」

「……そんなものあったか?」

「みみっちいやつだな、お前。そんなんだから、立てたフラグが全部折れちまうんだぞ?」

「……」


コイツ、喧嘩売ってるのか?

売ってるとしたら、買ってもいいのか?

俺はこういう時にとるべき態度を知らないからな……。


「心配いらないさ。そんな顔しなくても、答えは教えてやるからよ!」


俺はそんな顔をした覚えはない。


「答えはこれだ……王様ゲームだ!!」

「却下」

「否定早!?」


まぁ……このメンバーでそんなことやってしまったら、カオスな場になること間違いなしだし。

それに……とりあえず今は風呂に入りたい。


「というわけで、却下」

「そんなぁ……」


落ち込む晴信。

……まぁ、それはまた今度な。

アイミーにそんな遊びをさせるわけにもいかないし。

……本物の王様もいるしな。


「それじゃあ、これでお開きですか?」

「だな。そういうわけで、一旦ここで終わりにしよう」


俺が勝手に決めてもいいかは知らないが。

一応……というか、国王に確かめておこう。


「あの、夕食の方はこれでお開きにしてしまってもよろしいでしょうか?」

「構わんよ。こんなに楽しい夕食は初めてだった。ありがとう」

「!!いえ、どういたしまして!!」


まさかそう言われるとは思ってなかった……。


「それじゃあ、シュライナー。この者達に風呂の在り処を教えてやってくれ」

「畏まりました」


シュライナーが国王に向かって一礼すると。


「それでは皆様方。浴場の方へご案内します。私の後についていってください」

「えっと……片づけとかはいいんですか?」


空がそんなことを尋ねる。

するとシュライナーは、


「大丈夫です。私達が後でしますし、使用人は他にもいますから」

「さ、さすがは一国の王の住む城……規模が違うぜ」


晴信は呟いていた。


「それじゃあみんな……手を合わせて」


俺の声に合わせて、全員が手を合わせる。

……ふむ、アイミーと国王も、日本のことはやはりある程度知っているようだな。


「それじゃあ……」

「「「「「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」」」」」


こうして夕食が終わり、俺達は風呂に入ることとなった。















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