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Magicians Circle  作者: ransu521
水の都グレイブスタン王国編
62/309

水の国グレイブスタン公国

そう時間はかからないうちに、俺達はグレイブスタン公国に着いた。

飛行機から降りて、空港を抜け、そして俺達が目にしたものは……。


「……おお」


そこは、科学が発展した国……というわけでもなく。

そこは、かなり古典的な雰囲気を醸し出している……わけでもなく。

何というか、ベネチアに来たような、そんな感じがしている。

綺麗な水が、街中にあふれている。

一言でこの国を表せと言われたら……楽園という言葉が似合うだろう。

街の人も、みんな笑顔で生活しているみたいだし、何より活気がある。


「この国の治安がいいんですね……」

「もちろんですよ。現国王であられるレイブン・グレイブスタン様の政治は、誰一人として不満の言葉が出ない程のものですから」

「……お前、やっぱり日本語うまいよな。何気に敬語もきちんと使えているみたいだし」


本当は日本人なのではと思わせるような、そんな感じだ。

アイミーもそうだが、俺に関わったグレイブスタンの人が、特別日本語がうまいのか?


「いえ、そうではないんですよ」

「……どういうことですか?」


空が、分からないと言ったような表情を見せて、シュライナーに尋ねる。

……おい晴信、空のそんな表情を見て、一人で悶絶してんじゃねえよ。


「ここの国の人は、日本との交流が比較的多いから、母国語とは別に日本語教育もやってるんですよね?」

「……その通りです」


なるほど……日本で言うところの英語的な役割を果たしているのか……。

にしても、よく大和はそんなこと知ってたな。


「さすがは大和君……物知りなのもいいわ……(≧∇≦)」


でた……北条の顔文字感情表現(今つけた)。


「ところで、来たはいいけど、私達は何処に行けばいいの?」


葵がシュライナーに尋ねる。

するとシュライナーが、


「大きな荷物等を先に城まで持って行ってしまいます。ですが、客間を準備するのに少々時間が……」

「「「「「「城!?」」」」」」


大和を除いた、俺・葵・晴信・一之瀬・空・北条の驚きの声が重なる。

え……俺達、城に泊まるの!?


「はい。場内の準備が整うまで、この国の観光をお楽しみいただけたら幸いです」

「えっと……私達、そんな所に泊まっても、よろしいのでしょうか?」


一之瀬が遠慮がちにシュライナーに尋ねる。

するとシュライナーは笑顔で。


「もちろんです。国王の……そして、お嬢様のご招待なのですから」

「待遇はでかいのか?」

「恐らく」


ちょっと期待してもよさげかな?


「んじゃ、俺達は観光に行くとしようか」

「だね。でも、この国はどんな所があるのかな?」

「まずはこの国の中央にある広場に行ってみてはいかがでしょうか?そこには人もたくさんいますし、景色がきれいな展望台もあります」

「ほぉ……よっしゃ!みんなでその広場に行くぞ!」

「「「「おー!!」」」」


俺の声に合わせて、空・葵・晴信・北条の四人が同調する。

一之瀬は若干遠慮がちに、大和は爽やかに笑って流した。


「それでは、待ち合わせもその広場で」

「おう!」


こうして俺達は、グレイブスタン公国観光を楽しむこととなった。















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