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Magicians Circle  作者: ransu521
学校破り編
33/309

学校破り?

Side晴信


「ええ!?瞬一が入院した!?」


瞬一が呼び出しを喰らった次の日。

俺達は、そんな衝撃的なニュースを、担任より聞くこととなった。


「しゅ、瞬一は大丈夫なんですか?」


今にも泣きそうな顔をして、葵が尋ねる。

……ヤベェ、マジで可愛い。

俺が貰っちゃいたいくらいだ。


「腹部からの出血があったものの、凄腕の医師にみてもらったおかげで、来週には登校出来るみたいだ」

「そうですか……良かった」


俺達は、ホッと胸を撫で下ろした。


「にしても、どうして瞬一は腹から血を?」


担任に大和が尋ねる。

すると担任は、


「それが……校長も言ってくれないんだよ」

「校長が?」

「ああ」


昨日の夜の時点で、すでに病院に搬送されたことは、各先生には行き渡っているらしい。

しかし、どうやらそれ以外のことは知らされていないみたいだ。


「そう言うわけで、朝のHRは以上。号令!」










Side大和


「なぁ大和」

「何?晴信」

「どうして……瞬一は入院したと思う?」


担任の先生がいなくなった後、瞬一を除いた何時ものメンバーが集まった。

僕・晴信・葵・春香の四人だ。


「多分……護衛していて、その途中に怪我をしたんだろうね」

「護衛?」


葵は、何のことか分かっていないらしい。

それは春香にも言えることであった。


「そう言えば、先生からは何も言われてなかったし、君達二人には僕からも何も言ってなかったね……」

「どういうことですか?」


春香が僕に尋ねてくる。

言葉にはしていないが、葵も同様の目をしていた。


「いいんじゃねえの?話したって……」


晴信は事情を分かっているため(僕の仮説を聞かせたに過ぎないが)。

まぁ、隠す程の物でもないし、ま、いっか。


「昨日、瞬一は学校に来なかっただろう?」

「うん。確か公欠がどうのこうのって言ってた気が……」

「それと、昨日は何の日だった?」

「確かグレイブスタン公国の王女が、日本に来日してきた日ですよね」


僕の質問に、葵と春香の二人が交互に答えていく。


「それじゃあ、瞬一が僕達に話してくれた、とある少女についてだけど……名前は?」

「えっと……アイミーン、なんとか……だよね?」

「そうだね」


やっぱり下の名前までは覚えてないか。


「下の名前は覚えてない?」

「「……」」


黙ってしまった。

やっぱり覚えてなかったか。


「彼女の下の名前……それは、グレイブスタン」

「「あっ!!」」


気付いたみたいだ。


「それで瞬一……昨日はいなかったんだ」


「そして昨日、その途中で傷を負った」

「瞬一、大丈夫かな……」


葵が心配したような顔をする。

無理もないか……。

瞬一の話は一年の時から聞いていたからね。

その時から、葵は瞬一のことを……。


「お~い!ちょっと聞いてくれ!」


その時。

誰かが大声をあげて教室に入ってきた。

今の話の流れが途切れてしまったけど、気にしないことにした。


「どうしたんだ?」

「何か……学校破りが現れた」

「「「「…………は????」」」」


教室にいた全員の声が重なった。
















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