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Magicians Circle  作者: ransu521
入学試験編
2/309

『俺』について

ようやっと始まりました。

これからもこの小説を、どうかよろしくお願いします。

「ん……」


目が覚める。

いつも通りの、気だるい朝。

眩しい光が、俺の体を包み込む。


「眠いな……」


右手で目を擦る―――眠い。

窓から外を眺めてみる―――眠い。


「時間はっと……」


時計で時間を確認する。

デジタル時計には、『06:45』と表示されていた。


「なんだ、全然余裕じゃないか」


ここは寮の部屋だ。

だから学校に行くのにも、徒歩で2,3分の距離で充分だったりする。

ちなみに、男子寮と女子寮の間には、何メートルかの距離が置いてある。

別に俺は、女子に何かしようなどと考えていないのだが、いかんせん家の校長がな……。

それに、他の男子は何をしでかすか分かったもんじゃないしな。

特にアイツは……。

おっと無駄話はここまでにして、着替えるとするか。

「……ハァ、眠い」


昨日はちょっとした事情があって、寝たのが12時過ぎだった。

だから、今日はあんまり寝ていないのだ。


「う~制服に着替えるのもたるいな。しかも今日は魔術服まで持って来いだなんて言うしよ……今日

 何か特別なことでもあったかね?」


着替えながら、俺は愚痴を零すよう呟く。

寝ている時に着ていた物は脱ぎ、とりあえずワイシャツの袖を通す。

それからズボンを履き、最後に上着を羽織れば、完璧。

俺の学校の制服は、学ランなので、ボタンを閉めるだけで済むから便利だ。


「さて、朝食朝食っと」


朝食はパンと牛乳だけで充分だろ。

という訳で、トースターにパンを入れて……なんてことはしなくてもいい世の中だったりする。

とりあえず皿にパンを乗せ、コップに牛乳を入れて、


「えいっ」


ボゥッと言う音を立てて、パンは丁度いい具合に焼けていた。

今、俺が何をしたか分かったか?

え、分からない?

なら教えてやろう。

今俺は、右手をパンの前に出して、とあることをした。

何、簡単なことである。

炎タイプの魔術を使用したのだ。

こう見えても俺は、魔術師なのだ。

雷山塚高等学校という、魔術を専攻とする学校に、俺は通っている。

どんな奴らがいるのか。

そこではどんなことをするのかは、追々話していけばいいだろう。

だから、この場での説明は敢えて省略させていただく。


「……ところで、俺は誰に話しかけてるんだ?」


知らず、呟いている俺。

しかし、答える者は誰も居ないので、声が返ってくるはずはなかった。


「……ま、いっか」


とりあえず、俺のことでも説明しておこう。

名前は、三矢谷瞬一みやたにしゅんいちって言う。

先程も述べた、雷山塚高等学校に通う高校二年生だ。

趣味は……まあ読書ということにしておこう。

どんな本かは……聞くな。

身長は平均よりは高い方で、体重は人並み。

自分で言うのも難だが、筋肉はついている方だと思う。

ちなみに、彼女はいない(ここ割りと重要!テストに出るかもよ)。


「……ごちそうさま」


手を合わせ、そう呟く。

皿は帰って来てから洗う……んじゃ汚いから、洗っておくか。

こう言う時は、水魔術で。


「すいすいっと」


あまり魔術を使ってると、生命力とかの使い過ぎで寿命が短くならないのかという質問をたまに聞く。

しかし、これが案外そうでもなく、何時間か休めば自動的に回復してくれる。

それに、こんなくらいの魔術を使用しても、学校につく頃には回復してる。

それくらいの力しか使っていないのだ。


「さて、学校に行くか」


カバンを手に持ち、俺は寮の部屋を出る。

鍵をしっかり閉めて、俺は学校へと向かっていった。
















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