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第2話 岩美舞

私の名前は岩美舞、年齢は秘密、一応職業はモデルをやってるわ

今日は雑誌の撮影があってホテルに泊まるから家に帰れないのよね

「はぁ早く家に帰ってけいたんを抱きしめたいわ」

「舞さん心の声漏れてますよ」

マネージャーに突っ込まれる

「あら、ごめんなさい次の撮影あと何分後だっけ?」

「そーですねーだいたい30分後ですね」

「おっけーじゃあちょっと儀式始めるから申し訳ないけど外で待ってて」

「あ、はい」

そういうと、マネージャーは外に出て行った

「これで、邪魔者は消えた」

そういうと舞はとある写真を取り出した

「あーーかわいいいーー私のけいたん」

舞は取り出した写真を大事そうに胸に抱きかかえてそのまま寝ころび始めた

「はぁ早く会いたいよーーけいたーーん」

「この間にもあの泥棒猫に何されてるか考えただけでも胸が痛いよ」


寝ころび続けること30分


「舞さんそろそろ出番です」

「はーい、今行きます」

舞は啓太の写真にキスをして大事そうにポケットにしまった。

「けいたん頑張ってくるからね」


-----------------------

「はくしょん」

「どうかしました?」

「いや、なんかちょっと今寒気がして」

啓太は職場で異様な寒気を感じた

-----------------------


カシャカシャと言ったシャッター音があたりに響き渡る

「舞ちゃん今日良いねーなんか良いことあった?」

カメラマンが撮影しながら質問していく

「いやそんなことは無いと思いますけど」

ポーズをとりながら笑顔で返事をする舞

「こんだけ良い写真撮れたら早めに撮影終われるかもね」

「ほんとですか!!」

明らかに表情が明るくなる舞

「すごい嬉しそうだね、なんかこの後予定でもあるの?」

「いやー特には、、、」

「まぁいいや、じゃあ今日は早く終われるように頑張ろう」

「はい!」


時間は過ぎ撮影が終わる


「お疲れ様でした」

どこか浮かなそうな表情の舞

「お疲れ、ごめんね早めに終われなくて」

「いえいえ全然気にしないでください」

そう言ってスタジオを後にした舞は明日の撮影に備え早めにホテルに入り休憩していた

「はぁ、暇だし夜ご飯は外で食べようかな」

舞はホテルの部屋で1人つぶやくと服を着て変装用のマスクをして外に出た

-----------------------

(やべぇ、今日仕事長引きそうだなぁ)

啓太は膨大な仕事量に追われていた

(今日は時間かかりそうだから久々に外食にするか)

啓太は七美にメールをした

すると3分後

(あ、もう返信来た、)

「ええけどうちと二人きり?」

(いや、二人きりだとあの二人に怒られそうだし姉ちゃんに二人きりで行ったってバレたら後々面倒くさいしなぁ)

啓太は七美に返信した

「4人で行かない?かぁまぁええわみんなで食べた方がおいしいしな」

七美は少し残念そうに返信した

(お、七美から返信来た「ええけど今度二人でご飯いこ」かぁそうだな最近行ってないし)

よし、あと少し仕事がんばろ

啓太は気合を入れなおし仕事を再開した

-----------------------

4人は市街地を歩いていた

「ねぇねぇお兄ちゃん今日はどこで食べるの?」

由香が小動物のような目で聞いてくる

「そうだなぁ今日は中華料理にしようかな」

「ええな、最近食べてへんしな」

「美樹はそれでも良い?」

気遣うように啓太が聞く

「私は別になんでも良い」

そっけなく美樹が言うと

「みーちゃん素直やないなぁそんなんやったら啓太の隣はうちと由香が取ってまうで」

七美が意地悪そうに言うと

「そ、そ、それはダメーー」

急いで啓太の左腕を奪う美樹

「いてて、いきなりつかむなよ、どこにも行くわけでもないのに」

「だって」

少し反省しつつも言葉に詰まる美樹

「そんな悲しい顔しなくても、せっかくの綺麗な顔が台無しだぞ」

そう言って頭をなでる啓太

「うふふふ」

とてもうれしそうににやける美樹

「ほんまあんたはたらしやなぁ」

七美につっこまれる啓太

「いや、たらしって言われてもそんな自覚は、、、」

「ほんま職場でも気ぃつけや」

なかなかの大声で七美が言う

「ごめんごめん、これから気をつけるから」

ガチギレされる前に急いで謝る啓太

「姉ちゃん声大きいよー、もう少し静かにしないと周りの人に迷惑だよ」

「そ、そ、そうだな、七美さん俺が悪いけどもう少し声落としてください」

かしこまって言う啓太

「ふん」

すこし反省しつつも怒ってるアピールもする七美

「お兄ちゃんもう美樹お腹すいたよー」

美樹が限界そうに言ってきた

「そうだな、よし中華料理屋を探すか!」そう言って再び歩き始めた

-----------------------

「はぁ今日は何にしようかな」

舞は一人で悩んでいた、とその時

「え、なんか今ヤツの声が聞こえた気がする」

そうつぶやくと舞は考え始めた

(もしかしてヤツがいるといううことは近くにけいたんもいる可能性がある様子だけ見てみよう)

そう考え声のした方向へ行ってみると

「え、4人でいるじゃん」

舞はそうつぶやくと一目散に走って行った

「けいたーーん」

いきなり抱き着く舞

「うぉおおびっくりしたー」

いきなりの衝撃に腰が砕けそうになる啓太

「なんで姉ちゃんがここにいるの?」

本当に疑問に思う啓太

「それはねぇけいたんの匂いをたどってきたのー」

満面の笑みで言う舞

「うわ、きも」

思わず素で引いてしまう七美

「何が『きも』よあんたのでかい声が聞こえたから来たのよ」

「うわぁうけるわぁ、ふふふ」

そう言いながら美樹がニヤニヤしている

「くそ、これから一生大声出さんようにしよ」

さっきの行動を一段と後悔した七美であった

「姉ちゃんほんとの理由は何?」

目の前で繰り広げられていたやり取りを気にせず本当に不思議そうに尋ねる啓太

「もお仕方ないなぁけいたんがそんなに気になるなら教えてあげる」

すこし大人っぽい素振りをしながら舞が言う

「明日の朝一から撮影があるからここの近くのホテルに泊まってて、暇だから夜ご飯外で食べようと思ったの」

「あ、そういえば姉ちゃん今日泊りって言ってたなぁ」

思い出したように啓太が言う

「じゃあ今日は家族5人で食べるか!」

啓太がみんなに呼びかける

しかし、、

「ええ、お姉さんいると騒がしいしなぁ」

七美が言う、すると

「私はお姉ちゃんいても全然良いよー」

由香が言う

「由香ちゃんはいい子ねぇ、あとでお菓子買ってあげる」

「やったー」

由香が嬉しそうに飛び回る

すると美樹が

「でもさ舞姉がいるならおごってもらえるからいっぱい食べれるじゃん」

美樹がそんなことを言いつつ啓太の方を見ると、、

「それだ!」

啓太が嬉しそうにガッツポーズをしている

「姉ちゃん」

啓太が言う

「なぁに?」

目の前のやり取りをあえて聞いてなかったふりをする舞

「あのー言いづらいんだけどーご飯おごってもらえたりする?」

恐る恐る尋ねる啓太

「ひどい、けいたんったら私のこと金だけの女だと思っていたのね、私はそんな風に育てた覚えはないわ」

涙は出ていないが泣きまねをする舞

「いやいや金だけの女って、そもそも姉だし、、、」

冷静につっこむ啓太、舞の方を見てみるとまだ泣きまねをしているようだ

「姉ちゃん泣くのは止めて姉ちゃん有名人なんだし他の人に見られたら大変だよ」

「ぐすん、ぐすん」

それでも止めない舞

「いや、姉ちゃんを金だけの女なんて思ったこと1度もないよ、本当に大切な姉だし」

真剣な表情で啓太が言う

「ほんと?」

舞が上目遣いで聞いてくる

「ほんとだよ、ほら姉ちゃん泣き止んで、綺麗な顔が台無しだよ」

そう言って頭をポンポンと叩く啓太

すると

「けいたん大好きーー」

再び勢いよく抱き着いてきた舞

「もうけいたんがそう言うなら今日は私がおごってあげる、みんな好きなだけ食べなさい!」

舞がすこしカッコつけながら言うと

「やったー」

由香が嬉しそうに手を突き上げてる

「ん?なんかさっきそのセリフ聞いた気がする」

美樹が不思議そうな顔をしていた

「ほら言うたやろみーちゃん」

七美がやっぱりなといううような表情を浮かべている

「まぁええわお姉さんのおごりやしうちもたーくさん食べよ」

七美が腕を伸ばしながら言うと

「あんたはダメよ」

即座に舞が断ると

「なんでやねん」

七美がすぐさまつっこむ

(なんだかんだこの二人息ぴったしだよな)

そう思う啓太だった








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