表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第1話 岩美家の日常

ああ今日も疲れたぁさっさと家に帰って寝よ

俺は22歳の会社員岩美啓太。今は訳あって家族?5人で暮らしているのだが、、、

「おかえりーーけいたーーーん」

そう、いま玄関を開けて飛びついてきたのが姉の舞

「おかりなさい、お風呂にする?ご飯にする?それともななにする?」

上目づかいで聞いてきたのが俺の妻である七美

「おかえり」

あっさりとした業務用のあいさつをしてきたのが妹の美樹

「おにいちゃんおかえりなさぁい」

とても愛くるしくペットのように甘えてくるのが()()の妹である由香

そう七美の妹なのだ、じゃあ何でこの家にいるのかって?それについてはまた今度話すとしよう。


最初に家族に「?」をつけた理由はわかっていただけただろうか

そう、本当の意味では家族ではない、だけど俺はみんなのことを大切に思ってるし本当の家族だと思ってる。

しかし

「七美何言ってんのよ、何が『ななにする?』よ私のけいたんに近づかないでくれるかしら」

「お姉さんこそ私の啓太に近づかんといてくれます、私は啓太の妻なんです」

いつものよう姉ちゃんと七美が言い争っていると

「どっちも静かにしてくれる?ご飯がまずくなるから」

美樹が冷静に指摘してると、、

「じゃあ美樹はけいたんが七美に取られていいの?」舞が聞くと

「い、嫌だそれは嫌だ」

「あら、顔が赤くなっちゃってかわいいわね」と舞が煽る

「う、うるさい」

美樹はそう言って机に突っ伏した

「もう、みんな仲良く食べようよ、由香を見てみろめちゃくちゃ美味しそうに食べてるよ」

「うん、今日の肉じゃがはいつにもましておいひい」

「こら、由香、口の中に食べ物入れたまましゃべらない」七美がそう叱ると

「うぇーんお兄ちゃーん姉ちゃんに怒られたぁ」そう言って由香が甘えてくる

「よしよしじゃあみんなご飯食べる気なさそうだし一緒に食べようか」

「うん」由香が満面の笑みでうなずいた。

「ちょっと待ちなさい、あんたが喧嘩吹っかけてきたせいでけいたんとの貴重な時間を失うとこだったじゃない。はぁ私もご飯食べようねぇけいたん」

「言いがかりはやめてください、喧嘩吹っかけてきたのはそっちの方やろ、もうええわお姉さんの夜ご飯抜き」

「ちょっとすいません、それは困るのですが、、、」舞の顔が明らかに困った顔をしている

「ふん、もう知らんわ」

「うぇーん七美に怒られたよー、夜ご飯抜きだと死んじゃうよーー助けてけいたーーん」姉ちゃんが俺に助けを求めた。

俺は少し考えた後

「まぁこれは姉ちゃんが悪いかな」

「なんでよ」舞は頬をふくらませている

「だって七美は俺の奥さんだよ?それくらい普通でしょ」

「ムキーーーふん、もういい夜ご飯は要りませんから」

小学生の喧嘩かと思いつつも姉に助け舟を出すことにした

「まぁそんなこと言わないで、姉ちゃんも一緒に食べようよ」

「けいたんがそう言うなら一緒に食べるんるん」

そう言って姉ちゃんは俺に抱き着いてきた

「ちょっと姉ちゃん抱き着かないでよ」

「だってだって私と一緒じゃないと嫌なんだもんね?」いつもの過大解釈が飛び出す

「いや、そんなこと言ってないよ」すると、七美が

「ほんまにお姉さんはいつになったらブラコン卒業するねん」と言われると舞は間髪入れずに

「卒業しませぇぇん」とベロを出して挑発するように返した

「まったく、あんたもたいがいやで、お姉さんにもっと厳しくせな」

俺の性では無いような気もしたが、謝らないと終わらない気がしたので一応謝っておくことにした

「七美、ごめん」

「あと、由香のことも甘やかせすぎやで」

俺は痛いとこを疲れたと思った、実のところ由香は本当にペットのように見えてついつい甘やかしてしまうのだ

「そ、そそうかなぁ?」明らかな俺の動揺に七美の目が光る

「姉ちゃん、違うよ、お兄ちゃんは由香のことが好きなだけだよ」

「そ、そうだよ俺は由香がただ好きなだけ、、」

あ、終わった

「ほう、奥さんの前で堂々と浮気ですか?」

「ごごごめんなさい」

俺は勢いよく頭を下げさっきから机に突っ伏してる美樹と同じ態勢になった。

「ったくもう二人ともはよ食べんと肉じゃが冷めるで」

七美にそう言われ俺たち家族はご飯を食べ始めた。

なんだかんだ七美も許してくれたしラッキーと思っていると、、、

「啓太あとで話あるから覚えといてや」

この後七美に説教された啓太であった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ