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魔王視点の異界

魔王さん

「ふむ・・・・魔王の城というのはアレか」


洞窟から僅かに見える石の城壁

そして大砲が仰々しく配置されたまるで人間のような城。

魔族の住まいにしては随分と科学に頼った砦だった。


「へ・・・へい」


「あそこには、魔王様もいらっしゃいます」


「魔王・・・今もいるのか?」


先ほどぶん殴って手下にした下級魔族が媚びるように返答する


「お、恐らく。

 しかし第三魔王は森の方へ外出なさったとか・・・」


「は?・・・第三魔王?」


なんだそれは、と思考を回転させる

第三って事は・・・恐らく。


「それではなにか、第一、第二魔王なんてのも・・」


「はい、いらっしゃいます・・。」


私は頭を抱えてため息を漏らした

何てことだ、こんなのは計算外

この世界では、まるっきり支配体制が異なっている。


(第一、第二、第三の魔王・・・・)


「おい」


「はいっ?!」


びくりと体を震え上がらせ応える、それにもため息を吐き、投げやりに質問をぶつけた。


「第一、第二、第三、ほかに魔王はいるのか?」


「い、いえ・・・・・全部で三人でございます」


「そうか・・・」


其処にはひとまず安堵だろう。

これ以上魔王が何人もいては敵わん。迅速かつ確実に魔族の頂点を奪い取るには魔王の殺害は必須。

私と勇者がいるにしても、魔王クラスが3人いては苦戦は避けられんだろう。


(しかし・・・・。)


盗み見るように、手下を見る

正直こいつらは雑魚と同レベルに等しい

見た目だけで、戦力だけなら”スライムナイト と同等程度だろう

こいつらが特殊なのかもしれないが、この世界においての魔族の水準LVが総じて低い。

道中で遭遇した魔物をトータルしても・・・・だ。

それにあの城の作り・・・明らかに設備で軍備を整えようとしている


(思った程自分の戦力に自信が無いのか・・・?

 それとも・・・・。)


戦に慎重なのか・・・。


どちらにせよ、攻め込まなければならないのは必須。

私は重い腰を上げ、手下に命令を下した。


「近隣の種族の長を殺して下級種族から統治していくぞ!

 まずは戦力の確保だ!続けッ!」

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