竜の女王
3日に一度くらいは更新したいなぁ・・・(希望)
龍族は孤高である。
決して群れる事なく、一匹一匹がそれぞれの縄張りを持っている
単独で縄張りを維持し、許可なく侵入した者を容赦なく喰らい尽くす
何故群れる必要がないのか・・・その答えは簡単だ
竜と言う存在が強大であるからだ。
だがそんな竜族にも”長 は居る
一族を代表する最も戦闘能力を持った竜、通称”竜王 と言う。
竜王はこの大陸で最も高い山脈に居座り、竜族が勝手気ままに街などを荒らさないか見張りをする。
同時に竜族に持ち込まれた契約などを判断するのだ。
現竜王”アイシャル・ルーニャ もまた、一人孤独に空を見上げていた。
「・・・・・今日も寒いな」
ルーニャは自らの尻尾を身に寄せ、空に向かって息を吐く
その姿はドラゴンでは無く・・・どちらかと言えば”人間 に近かった。
変身で擬態している、ならば彼女もどれだけ良かったか
そう、これこそが彼女の”真の姿 だった。
人間と竜の間に生まれた”混血
ある意味呪われた血筋とも言える立場で竜王という肩書き
其れは血の滲む様な侮蔑と差別の日々
だが彼女は力でこの地位を手に入れたのだ。
「・・・綺麗」
此処は大陸で最も高い山脈。
空に雲は無い、有るのは遥か下。
まるで山脈を囲う様に雲海が出来上がっていた、あの様子では恐らく下は雨だろう。
「んっ・・?」
雨の匂いに混じり、何か異物が混じる。
何処か不快感を伴う匂いと同時に、とても強い匂い
血の匂いも微かに漂わせる”ソレ は、魔族・・・それも相当上位種だと分かった。
(・・・・何の用?)
僅かに力を込め、擬態を行う
先程まであどけない姿をした少女は、たちまち誰もが恐怖する竜の姿へと変わり果てた。
真紅の鱗に、黒鉄の爪、そして巨大な翼。
其処には竜王の風格を伴った紅竜が鎮座した。
それと同時に、何者かが縄張りに侵入する
現れた其の者は、黒いフードを深く被り、背丈も小さな少女だった。
こんな少女が一体・・?
その疑問は一瞬で吹き飛んだ
少女から発せられる魔力、其れが桁違いに高い
まるで自分よりも大きな存在と対峙しているような錯覚に陥った。
「・・・・主、一体何用か」
だが、こちらは竜族を代表して此処に立っている
ならばこそ。 気後れすることなど許されない
声を魔法で変え、低い、竜族の雄特有の声帯を使用した。
「何、少し主等に頼みたいことがあるのだ」




