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制圧再開

黒いロングコートを靡かせ、残りの部族が分布する地区へと急ぐ

一先ず”黒い鎧 の件は部下に任せ我は戦力を増強すべく東西南北を走り回る事となった。

北側の魔物は殆ど魔王軍に降っている為、我々は南側の魔物を配下に置く

東側は人間領地の為、魔物は存在しない。


「魔軍に属さない部族は後どの程度だ?」


飛行種の魔物に跨りながら、この地方に詳しい人浪へと質問を飛ばす。


「はッ、この地方の魔軍非所属部族は残り3つ

 ”竜族 ”エルフ族 ”人魚族 です」


「・・・どれも又非協力的な種族だな」


竜族と言えばプライドの高い一族と知られ、エルフ族は

森の民であり発見が困難である。

人魚族に至っては海底都市で過ごしている。

どれも協力の申請どころか、現地に向かうのだけでも大変な労力を割く。


「やはり部下をそれぞれ各地に送り、協力の書を届けた方が・・・・。」


「確かにコストも時間もそちらの方が良いだろう」


「では・・・」


「しかし、連中が紙切れ一枚で協力すると思うか」


「・・・・・。」


しっかりと口を閉ざす部下、その沈黙が回答を表してた。

遙か遠く、一つだけ抜きん出た山脈が顔を出す

雲に覆われ、差ながら仙人の住む山だろうか

水滴が頬を打ち、天候が悪化するのがわかる。


「急ごうか、このままじゃ濡れネズミだ」


「了解しました」


部下に気付かれないように手を握り締める

僅かに肌の魔術痕が発光し、思わず笑みが浮かんだ


(少しずつだが、確実に魔力は回復している)


時間が空けば勇者捜索に乗り出そう

奴の切り落とされた腕は、我に反応し場所がわかる。

さすれば我が軍最強の切り札となろう。


「・・・・・元より”そのような 約束だったしな」


「? 魔王様、今何と」


「いや、何でも無いさ」


遙か遠くを見上げ、雨音に耳を傾ける

まだまだ先は長い。


さあ、もう一仕事しようか。


「着けそうな場所を探せ、そこから歩く」


「共の護衛は・・」


「不要」


「・・・・わかりました」


切り立つ山脈の一角、円型に空いた岩場へと降り立つ

そのまま魔物から飛び降りると、部下から魔法瓶を受け取った。


「体力と魔力を回復できる合成薬です。

 部下の中に薬学を学んでいる者が居たので、作らせました。」


「ふむ、もしもの時・・・という奴か」


「もしもでなくとも、族長と戦った後位には服用して下さい」


「・・・・薬というのは好かんのだがな」


もしもの時の為、保険として懐に入れる

瓶は余り丈夫でないから戦闘時には注意しなければなるまい。


「服用方法は直接口にするタイプです」


「わかった。 では行ってくる」


険しい山脈に歩みを進め、切り立った山道を進んだ

壁に沿って歩けば恐らく大丈夫だろう


「・・・気を付けてください」


「任せろ」


そういって我は霧の中に消えていった。


書き溜めはここまでです

執筆速度は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。

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