表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕天使ちゃんは逃げ惑う  作者: 霞灯里
第1章 神都ニフル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/17

第7話 堕天使は戦慄する

セラフィナに抱かれたまま、俺はカタカタカタと震え続けていた。

その笑みが、不気味に感じるからだ。


えっ、なぁに?どういうことぉ?

まだ怖いの終わってなかったのぉ?


「始祖さまと女神の使徒って…愛し合ってたの…?」


恐る恐る聞いてみると、セラフィナが答える。


「ううん、叩きのめして攫ったらしいわ~」

「ど、どうして…?」

「聖母さまはね、女神さまと容姿がそっくりだったのよ」

「……」

「それで、二人の最初の子が私だったの」


ええぇぇぇぇぇぇっ!?


セラフィナはちらりと大宮殿へ視線を向ける。


「私たち、しばらくはね、あの宮殿の中で始祖さまと聖母さまと暮らしてたわ」

「そ、そうなんだ…?」

「始祖さまは、ずーっと愛を叫んで、交わってたわね」


ヒュッッッ……


「そ、そ、それで聖母さまは?」

「泣き叫んでたわね、血の涙を流しながら」


さらっと言うんじゃない!


「聖母さまは眠りにつくまでに、十六人の子を産んだの」

「じゅ、十六……」


はぁああああぁぁぁ……


「聖母さまは、死んじゃったの……?」

「ううん、死んでも生き返らされたわ。心が壊れて眠りについたの」


し……死んでもぉ……、生き返らせてぇ……?

地獄のあらすじなんですけどぉ……!?


「堕天使の感情が薄いのは、聖母さまの“呪い”みたいなものよ」

「えっ」

「最初に産まれたから、わたしは少し感情が残ってるの。まだ聖母さまに心が残ってたからね」

「そ、そうだったの…」

「産まれてくる子はね、聖母さまの心の崩壊に合わせて、どんどん感情を失っていったわ」


な、なんていうか……。

やばい。やばすぎる。


そんな邪神に、俺さっき抱き寄せられたの?

ちょっと待って?

俺、狙われたの!?なんで!?どこが!?


全身が震え、歯がカチカチ鳴る。

もうやだあああああぁぁぁ!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ