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女体遊戯

 真優ちゃんが持ってきたのは、ツイスターゲームだった。


 二人で対戦するゲームで、赤・青・黄・緑の四色のマークが描かれたシートの上で、「右手が青」とか「左足が赤」とか、両手足のいずれかの部分を、スピナーをまわしてその指示通りに置いていく、あのゲームである。

 お尻や膝が床に付かないよう、最後まで体勢を崩さずに持ちこたえた方が勝ち。そもそもが対戦者同士が絡み合ったり、あられもない姿勢を強いられたりするゲームで、それを裸でやろうという趣向である。


 まずくじびきでトーナメント表を作成した。

 一回戦は小夜ちゃんとひなたちゃん、私と彩夏ちゃん、真優ちゃんは一回戦シードで、小夜ちゃんとひなたちゃんの勝者との対戦となった。

 

 まず最初のゲームで小夜ちゃんはひなたちゃんに瞬殺された。「右足を赤」の最初の指示で、股を大きく開くことができずに膝をついてしまい、ほぼ戦わずに敗戦となった。

 続いての私と彩夏ちゃんの対戦は、若さと柔軟性で彩夏ちゃんが順当に勝ちを収めた。

 

 さて二回戦だ。シードの真優ちゃんとひなたちゃんの従妹対決は熾烈を極めたが、屈辱的な体位もものともせずに粘り切った真優ちゃんが、水入りの大一番を制した。


 四つん這いになったり、仰向けで身体を支えたりしながら体勢を変えていけば、当然大事なところが丸見えになったりもするわけで、女性だけの真剣勝負は観ている方も大いに盛り上がった。

 

 かのんちゃんが来なくなってやや停滞ムードだったハウスに、久々ににぎやかな夜が、活気がある宴が戻って来て、私もかなり楽しい気分になっていた。


「やっぱり俺も混ぜてくれよ」

 私たちの楽しそうな嬌声に、仲間外れが耐えられなくなったのだろう。部屋で遥さんとよろしくやっていると思っていた敦ちゃんが、のこのことリビングに闖入して、服を脱ぎはじめた。

 

 この敦ちゃんの行動に、小夜ちゃんが過敏に反応した。


「ぎゃーっ! いやーっ! 来ないでー!!!」


 ダンゴムシのように身体を丸めた小夜ちゃんの、ひときわ大きな悲鳴がハウスに響き渡った。敦ちゃんの参戦は、彩夏ちゃんは興味津々の様子だったが、やはり普通の中学生には刺激が強すぎたようで、 敦ちゃんには直ちに部屋にお引き取り願った。

 

 ところが騒動はこれでは収まらなかった。

 決勝戦の真優ちゃんと彩夏ちゃんの対戦がはじまって間もなく、パトカーのサイレン音が近づき、ハウスの前で止まった。

 小夜ちゃんの悲鳴を聞きつけた近所の人か通行人が「すわ、事件か!」と110番通報してしまったようだ。


 ツイッターゲーム組は部屋に帰って服を着る間もなく、とりあえず風呂場に隠れ、服を着ていた遥さんがお巡りさんと応対した。

 室内を見せて何とか誤解を解き、陳謝してお引き取りを願ったが、「羽目を外すのを悪いとは言わないけど、節度は守って、くれぐれも近所迷惑になたないように」と釘をさされてしまった。


 この騒動で決勝戦は中止、この晩の女子会はクライマックス目前でお開きとなった。残念!





これにてかのんちゃん&そのお友達シリーズが終了、次のエピソードからは淳史くんの上司が登場する新展開です。

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