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合縁奇縁(あいえんきえん): 不思議なめぐり合わせの縁

「ぼくのママになってください!」


「こらこら、そんなことを言って先生を困らせてはいけないよ」と言おうとしたつばさくんパパを制して、私はつばさくんに返事をした。


「うれしい。私もつばさくんのママになりたい!」


「わーい、やったー!」とはしゃぐつばさくんに、私はことばを続けた。


「でも、私、つばさくんのママのこと知ってるよ。保育園にお迎えにきてたもの。あのママのことは、もういいのかな」


 「あ、そうか、うーん、どうしようかな」

 

 しばらく首をひねって考えていたつばさくんは、それでもきっぱりと言い切ってくれた。

「やっぱりひなた先生がいい!」



 つばさくんとしばしゲームで遊んだ後、おねむになった彼を寝かしつけ、私はつばさくんパパと対峙した。


 つばさくんは、男らしく、きっぱりと、意思表示をしてくれました。さあ、つばさくんパパ、こと風間渉かざまわたるさん、あなたはどうするんですか。


「つばさが変なことを言って、申し訳ありませんでした」


「いえ、ちっとも変なことじゃないです。私は本気ですよ」

 私は渉さんの目を見て答えた。


「で、でも、私と先生とじゃ、年が違い過ぎて、とても釣り合わないですよね」

「どうしてですか。たった一回りしか違いませんよ」


「それに、ほら、子持ちだし」

「出産ってすごく大変そうじゃないですか。その苦労なしにつばさくんのお母さんになれるなんて、私は願ったり叶ったりですけど」


 それでも煮え切らない態度で、自分を卑下し、私にプロポーズできないい理由を並べ立てようとする渉さんに、私の頭の中で何かがプツンと音を立てて切れた。


「結論が出ないみたいだから、いったんこの話題は止めにして、ゲームの続きでもしませんか」


私は、つばさくんと「名前当てゲーム」をやっていた。目隠ししてものを触り、それが何だか当てるゲームだ。


 明らかにほっとした様子の彼を床に座らせ、私は彼にタオルで目隠しをした。

「これから手に触るものが何かを当ててくださいね」


 私は下半身だけ裸になると、彼の手を私の股間に導いた。

 彼は最初は恐る恐る、やがて少し大胆に指を動かして感触を探っていた渉さんは、ようやくそれが何であるかに気付き、はげしく狼狽しながら、慌てて手を引いた。

 

 私は、目隠しをしたままの彼を突き倒すと、顔に背を向ける形で彼の胸のあたりに馬乗りになった。すかさずスラックスのベルトを外し、ジッパーを押し下げ、彼の股間を握った。布越しに感じる彼のものは縮こまったままだった。


 ここまでやって、ようやく我に返った私は、おずおずと彼の身体から下りた。


「ごめんなさい」とうなだれる私に、彼は言ってくれた。


「あの、さすがにここではなんですから、寝室に行きませんか」



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