大驚失色(たいきょうしっしょく):非常に驚き恐れて顔色が青ざめること。
「大人の女が好きな人と何をするのか、かのんちゃんに見てもらいたいの」
すっぽんぽんになった美和ねえさまがそう言った。
きっと、大人の男女が子どもを作るときにするというあれが始まるのだ。私はベッドから下り、床に座った。どんなことが始まるのか胸がドキドキだ。
淳史が顔から首筋にキスをしていくと、ねえさまが身をよじらせながら声を上げた。
あっ、淳史もパジャマを脱いですっぽんぽんになった。
大人の男の人の裸をナマで見るのは初めてだったけど、想像してたのと全然違って、うゎ、大人の男の人の身体って、こんななんだとすごくびっくりした。
子どもをつくる時は、男女がそのおしべとめしべをくっつけるという。男の人のおしべはあのグロテスクなやつとして、一体これを女の人のどこにどうくっつけるの?
あっ、ねえさまが淳史の腰に馬乗りになった。
「だめ、お股が裂けちゃう、ねえさま、やめて!」
泣きながらねえさまに抱きつこうとして、いつの間にか部屋に入ってきていた遥さんに後ろから優しく抱き止められた。
「かのんちゃん、美和さんは大丈夫だから、ちゃんと見ててあげて」
あの理知的なねえさまが、淳史の上に跨り、口を半開きにした阿呆みたいな顔をして身体を揺さぶっている。普段のねえさまとはまるっきり別人だ。
とても苦しそうなので心配したが、やがて、ねえさまは苦しいのではない、悦んでいるのだ、と気がついた。
そう思うと、阿呆みたいなねえさまの顔もどこか神々しく見えてくる。狐憑きか、悪魔召喚の儀式かと思った行為も、何か神聖なものに思えてくる。
今度は淳史がねえさまを仰向けにさせて、上になった。
淳史の動きに合わせて、ねえさまの嬌声が次第に大きくなる。
やがてひときわ大きな声を上げて、ねえさまがぐったりと動かなくなってしまった。
「ねえさま、ねえさま、大丈夫、しっかりして!」
私は泣きながら美和ねえさまにすがりついた。
「ん、大丈夫よ、かのん」
満ち足りた表情をした美和ねえさまは、私の手をとって自分のお股に導いた。
ねえさまのそこは熱く、そしてぐしょぐしょに濡れていた。
「大人の女はね、ここがこういう風になって、男の人を受け入れるんだよ」
「無理、無理、私にはできないわ」
「かのんちゃんは敦ちゃんと家族を作るんでしょ。怯んでいてはだめよ」
「大人になったら、私もできるようになるの」
「身体が大人になるがけじゃだめ、心からそれを望まないと」
「かのんが淳史とする時は、ねえさまも一緒よ。きっとよ、約束して」
「うん、約束する」
美和ねえさまは、私を優しく抱きしめた。
「かのん、大好きだよ」
そういいながら、ねえさまは私の唇に自分の唇を重ねた。
私のファーストキスは、大好きなねえさまとだった。




