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情愛再燃

「ここではゆっくり話もできません。遥さんの部屋に行きませんか?」


 二人でエレベーターに乗り込むと、ドアが閉まるのももどかしく、俺は遥さんを抱きしめ、彼氏彼女だった頃のようなキスをした。彼女もそれに躊躇ちゅうちょなく応じてきた。

 

 彼女が発した匂いたつように濃いピンク色の霧が二人の身体を包んだ。

  

 部屋に入るなり、いきなりはるかさんが、部屋着のジャージの下を下着ごと脱ぎ捨てた。俺も彼女に倣い、下半身だけ裸になると、二人抱き合ったままベッドに倒れ込んだ。

 前技など不要だった。俺たちは、そのまま一つにつながった。


 マグマのように身体の奥底から沸き上がる欲情に身を任せ、七年ぶりの目くるめく瞬間を迎えた後、冷静さを取り戻した遥さんが慌てて言った。


「今、そのまま出しちゃったよね! 出来ちゃったらどうするのよ!」

「だって遥さん、もう36歳でしょ。早く子どもを作らないと、間に合わなくなっちゃいますよ」


 俺は下半身裸という間抜けな格好のまま、正座をして遥さんに向き合った。

「遥さん、結婚してください、そして俺の子ども、産んでください」


「七年ぶりに会ったばかりだっていうのに、いきなり何馬鹿なこと言ってんのよ」

「でも、僕たちの身体、ぴったりだったよね。時間なんて関係ないよ」


「だって、私、一回りも年上なんだよ」

「それは今に始まったことじゃないでしょ。付き合い始めた時からそうだったじゃない」


 彼女はジャージの上をブラ毎たくし上げると、上目遣いで甘えた声を出した。

「でも、ほら、おっぱいだって垂れ始めちゃってるんだよ」

「それはそれでかわいいですよ」

 

 今度は足を開いてみせた。

「ほら、ここだって、こんなにしわだらけだし」

「ホントだ、って、そこは誰でもしわだらけですよ」


 そういえば七年前の初めての時もこんな感じだったなと、二人で目を併せて吹き出してしまった。


 次々と自虐ネタを披露し、本心に反して結婚できない理由を列挙する遥さんの口を、俺はキスで塞いだ。

 長いキスの後、ようやく観念した様子の遥さんが、俺と同じ下半身丸出しの格好で三つ指を突いた。

「ふつつかものですが、よろしくお願いします」


「それじゃ、早速子作りの続き、しましょう」

「うん!」

  

 その夜、俺たちは、七年間の空白を埋めるように、何度も何度も互いを求めあった。


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