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【魔王討伐RTA】最速の移動方法はコレだ!!【魔王攻略組必見!!】part4.5


『私の命で馬を渡す許可を出します』


馬車の戸が開き、名家のお嬢さんらしい装いの子が降りてくる。


『ですがリャナ様の脚となる物が無くなってしまいますが?』


『良いのです、何処かの村にでも寄って調達すれば良い、それよりもご恩に対する物を渡す方が有意義でしょう?』


ここまで言われて老兵も引き下がる。

なんかよくわからんが嬢さんナイス!


『んじゃ!貰っていって良いって事だよな?』


最終確認。


『ええ、連れていって良いわよ?』


ふふっと笑ってこちらを見てくる。

なにか含みがありそうで怖い。

だが時間が惜しいのでサッサと馬を馬車から外して飛び乗る。


『そんじゃ!また何処かで会ったらよろしく!』


そう言って手綱を握り走り出そうとして後ろにお嬢さんが飛び乗る。


『嬢さん?!何してんすか!遊んでる時間無いんですよ!』


いや別に自分ルールで急いでるだけなんだけど。


『ええ!良いわよ?そのまま出ちゃっても!』


『リャナ様!?お降りください!』


慌てふためく老兵を他所に、手綱後ろから掴み、馬を勝手に走らせる。

馬車のあった所が見えなくなって、初めて馬の速度を下げるお嬢さん、リャナ様だっけ?


『何してんすか!?マジで!俺これからストルイまでどこも寄らずに行くんすけど!?』


答えは無言の笑顔。

えぇ?コワァイ!ワァワァ!


でも実際送り返しに戻る時間は取りたくない。

が、このまま着いてくるのも面倒。

どうするか?


『私を連れて行って頂けませんか?こう見えて私、魔法の天才ですのよ?』


長考していると考えていた外の発想が外部からねじ込まれる。


『へ?いっや〜、俺一応魔王倒しに行くんですけど?』


天才とか自称するお偉い所のお嬢さんとかむき出しの地雷踏みに行く様なものでは?


『そうなのですか!?なら尚更着いて行きたくなりましたわ!』


より一層リャナ様の目が輝いて見える。

・・・め、面倒いぞ?この嬢さん?


が1つ思いついた、この嬢さんを囮にすれば効率よく魔王を倒せるのでは?

天才じゃったか俺!


『よし!そこまで言うなら連れて行こう!ただしお家の人に文句言われても管轄外な!』


『ええ!それで良いわ!行きましょう!』


リャナ ガ 仲間 二 ナッタ!


普通に弱そう。

馬欲しいとか高望みだったか?

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