言葉はナマモノ。5年経てば「好き」の意味も変わる(ついでにツイッターの話)
「第5回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」応募作です。テーマは「5年」。
老害が若者に小言を言う(自虐w)ちょっとした小ネタのエッセイです。
こんにちは。黒星★チーコです。
こないだ私、ツイッター見て思ったんですよ。
え? ああ、ツイッター。今はXね。わざとツイッターって言い続けてるんです。ワンチャン元に戻らんかなって夢見てるんです。
だって単に「X」って書いても「は?」ってなる人いません? 日本では古くからバンドもいるしXが伏せ字の代わりにも使われたりしてるのにややこしいのよ。結局「X(旧ツイッター)」って書かにゃならん。じゃあツイッターでいーじゃんよイーロンよ!
話が横道にそれました。1000文字制限でよく寄り道したな。ナイスチャレンジ。
で、本題。ツイッターのTLに、おそらく現役高校生のやり取りが流れてきたんですけど、その中で「好き」が乱発されてましてね。
一生懸命で好き
何にも考えてなさそうで好き
必死すぎて好き
臭そうで好き
こんな感じで書かれてるんですよ。最初はともかく、二番目三番目になるとあれ? って思いませんか。で、よくよく見るうちに気がついたんです。
「あ、これ煽りというか、悪口で『好き』って書いてるんだ」と。
あらまぁオバサン驚いたわ。まさか「嫌い」や「馬鹿」の意味で「好き」を使うなんて。どんだけ天の邪鬼よ。
あれかなぁ、悪口言うのにポジティブな言葉を使えば誤魔化せると思ってる? 悪口は悪口なのに。
それとも小さい頃から親や先生に「他の子に『嫌い』や『馬鹿』と言ってはいけません!」みたいに教育された結果なのかな? だとしたら注意された内容の本質から滅茶苦茶外れてて滑稽極まりないですけど。
言葉はナマモノ、なんて言いますけど、少なくとも5年前に中高生だった姪っ子達はこんな言葉を使わなかったので最近の流行なんでしょうね。
ま、若い子が若い子のコミュニティ内で使う言葉に、部外者のオバサンが眉をひそめてあーだこーだ言うのも無粋の極みなんで、あと少しだけ語って締めますけども。
今「好き」を煽りや悪口で使う子達が成長して5年後に、他人から「好き」って言われたら(どっちの意味?)ってモヤモヤするんじゃないですかね?
私たちオバサンは知らないからモヤモヤせずに「あら、ありがとう♪」って喜ぶだけですけど。
それって「好き」を悪口で使ってる子達だけが人生凄く損する事になるんじゃないかしら。
まっ、そうなったとしても自業自得なんで、オバサンは「そんなメンドクサイ言葉遣い止めときな」としか言えませんけどね。
そんな事よりXは早くツイッターに戻ってください!!!
お読み頂き、ありがとうございました!