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異世界コンプリート  作者: ウルティア
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プロローグ

初めましてウルティアです

初めての作品ですが生暖かい目で見守って鼻で笑いながら末永く読んでいただければ幸いです

突然だが諸君らはアチーブメントというものをご存じだろうか?

ミッションでもクエストでもなんでもいいが、一般的にそれはゲームの中のオマケの要素としてしかみられてはいないだろうな。


遺憾だ。まことに遺憾の意というやつだ。



それは主人公の物語をすすめる指標であり、積み重ねた功績、プレイヤーが成し遂げた勲章なのだ。


与えられるかすかなヒントから意図を読み取り難解な展開を手繰り寄せる目印。

困難に思える障害を知恵と工夫で踏破したという偉業の証。

時に意図せぬ力技で押し通り、しかしながら製作者は予測していたのだというかのように驚きと呆れの入り混じった賞賛。

想定と意図を探り、それを見つけ当てる道標。

手間暇と時間をかけ遊び楽しんだのだという今までの軌跡。

それらが目に見える形で現れ、さり気無くながら誇らしげに達成したのだと褒め称えられ報酬まで貰えるのだ。


別に他人に認められるものでなくてもいい。あくまで自分が楽しむための小さな目に見える形の達成感なのだ。


アチーブメントを埋めるということはつまりゲームという作品の込められた想いを隅々まで楽しむということだ。

全ての場所を歩き想定できる限りのあらゆる行動を取り、クリエイターの意図や意思に思惑、悪戯心に遊び心まで。

込められた全ての想いを味わい尽くし初めてゲームをクリアし楽しんだと言えるのだ。



だがアチーブメントを埋めるということはいずれ終わりを迎えるということでもある。

どんなに容量の多いゲームであってもいずれ限界を迎える。

味わい尽くししゃぶりつくし楽しみ尽くしたゲームはやがてすることがなくなる。とたんに面白みのなくなる、ちんけなものと化す。

後から延命のために付け足したセンスのないクエストやクリアさせる気のないミッション、何度もやりつくした既出のノルマなんてナンセンスだ、まったくもってつまらない。



なにが言いたいかって?いまやってるゲームが、また終わったんだよ!

あぁ、つまらん。

社会という現実は面白くないし、かといって何もしないというのも気に食わない。



あぁどこかにこの飢えるかのような感情を。なにかがしたいという欲求を。興味を惹かれるものがないという空虚さを。


満足させてくれるものがないだろうか。



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