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キミノイロ

作者: 田中浩一


もうこの世も終わりだな

そう言葉を投げるキミ


少し前

世界は色を持っていた

その頃キミと出逢った


同じ色だね

そう言って笑うキミ


昨日まで

ふたりの魂は同じ色だった

今日キミはいない


戒厳令下の世界で

全てが色を失って

音も聴こえない


弱いものを助け

強い者をくじく

そんなはるか昔の世界に

思いを馳せても寂しいだけ


社会は弱者を

キミを切り捨てた

まわりはキミを疎んじる

聴こえる囁き声

黒い渦がキミをこの世からも消そうとする


キミは家族を友達を守るため

自ら姿を消した


小さな蕾は閉じたまま

水も与えられず枯れていく


夕暮れの堤防で歌う

襟を立ててマスクのキミが立ち止まる


一緒に歌おう

友達が集まってくる

あの公園で

また同じ色の魂を

同じ色の世界の中で


僕らは色とりどりの音を響かせる








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