南塔神かなの発見
画像A。
画像B。
この2枚の画像には、それぞれ女の子とダルマが写っている。完全に一致しているわけではないが、女の子の頭の大きさとダルマの大きさはほぼ同じになっている。
画像Aのダルマのほうがやたら大きく感じるのは、女の子の頭身バランスが変化するとその影響が女の子以外へ及ぶからだろう。
人物を描くとき、その頭身バランスを弄ると『頭の長さ』以外のものが少しずつ変わる。
将来イラストレーターになりたいと考えている南塔神かなは人物の頭身バランスを変化させたときに生じる影響に興味を持ち、調べていた。
人物の頭身を下げて描くと「首から下の部位、および首から下の部位で使う道具・・・手足、服、椅子など」の多くが小さくなっていくのはもともと理解していたが、今日は「首より上の部位で使う道具・・・帽子、髪飾り、マスクなど」の多くが頭身を下げて描いたとき、意識的に行うデフォルメ(目をわざと大きく描く、とか)とは異なる理由でちょっとだけ大きくなることに初めて気が付いた。
なぜこうなるかというと、彼女が人物の頭身を下げるとき「頭の横幅を広げる」からだ。
人の頭は一般的にラグビーボールのように長細い形をしていることが多い。しかし彼女は二頭身や三頭身の小さな人型キャラクターを可愛く描こうと意識した結果、頭の形を真ん丸にした。
「チビキャラを描く場合、首より上で使う道具は勝手に少し大きくなる、ことがある!」
それはほとんどの人にとって、なんの意味も持たない発見だろう。絵を描くのが好きな人の多くが、既に知っていることなのかもしれない。しかし彼女にとっては『これは画力アップに繋がるかもしれない!』と実感できる貴重な大発見だった。
かなは自由帳のページをめくると、ふたたび夢中で絵を描きはじめた。




