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プリプリ姫のヤージャ・モウ
とある国の王女としてヤージャ・モウは生まれた。
いつもしかめっ面をしているヤージャは、城に住むメイドや兵士たちから密かに『プリプリ姫』と呼ばれていた。
城で王族に従事するメイドたちが、ヤージャの噂をする。
「姫さま、今日も朝からプリプリされていましたわ。わたしまた叱られてしまいました」
「姫さまもお年頃ですから、きっと思春期なのでしょう。可愛いわがままですよ」
一方、城を守る兵士たちもヤージャの噂をしていた。
「オイ、さっき姫さまをお見かけしたがよ、今日も朝からプリっプリだったぜウヘヘ」
「姫さまもお年頃だもんな、すっかり女って感じよ。可愛いよなぁウヒヒ」
ヤージャは今日も、いろんな意味でプリプリ姫。




