ふゆーズに関する報告
とっても仲が良いふたりの女の子がいる、の、だが。
えぇと。左が真冬まゆみ、右が真弓まふゆである。たぶん。
真冬は真弓のことをまふゆと呼ぶし、真弓は真冬のことをまゆみと呼ぶのだが中には真冬のことを真冬、真弓のことを真弓と呼ぶ人も当然おり、例えば後ろから「まふゆ~」とか「まゆみ~」とか声がすればこれはもう真冬まゆみも真弓まふゆも一応振り向くわけで。呼んだほうも自分がどっちを呼んだのか、どっちが真冬でどっちが真弓なのか分からなくなったりする。このふたりはいつも一緒、クラスも一緒という仲良しっぷりなのでもう学校の同級生や先生も真冬まゆみと真弓まふゆの区別がつかなくなっている。真冬は「髪が赤いほうがわたしだよ」などと言うが赤いほうがまゆみなのかまふゆなのかが分からないことが問題なのだし、真弓も「背の高いほうがあたしだから」などと言うためますます「知らねえよ」感が募る。みんなもう区別することをあきらめて最近はふたりのことを『ふゆーズ』というふたりでワンセットのコンビ芸人的に扱うことにして済ませている。どちらかひとりにだけ用があるときでもとりあえず「おーい、ふゆーズ~」と呼んで済ます。真弓は「失礼しちゃうわね~」などと言って怒るが真冬は昔テストで自分の名前をうっかり「真冬まふゆ」と間違えて書き0点を取ったことがあるのであまり人のことは責められない。
真冬は真弓が大好きだし真弓は真冬が大好きだし、ふたりは冬が大好きなのだからもう春でも夏でも秋でもずっと『ふゆーズ』でいいのではないかと思う。




