前へ目次 次へ 53/99 カップ麺の妖精に関する報告 カップ麺のカップのなかには、妖精がいる。 カップ麺の妖精はカップのなかで生まれ、フタがあけられるまで中身が腐らないように守ってくれている。 ほとんどの人には妖精の姿は見えない。このカップ麺の持ち主にも見えていない。 フタがあき、ラーメンを守る役目が終わった妖精はこっそりカップから抜け出してカップ麺の国へと旅立つ。 賞味期限が切れると彼女たちは死んでしまうので、買ったカップ麺はなるべく早く食べてあげて下さい。