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雨豆まきに関する報告
雨豆まきは、なると(食べ物の)が大好きだった。食べるのが好きなのではなく、白いギザギザにピンクのうずという秀逸なデザインが気に入っていた。
ふと、彼女は「なると戦士」になろうと思った。
発泡スチロールで剣を、段ボールで盾を作った。ピンクのポンチョとしましまのハイソックスは買ってきたものをそのまま着ているだけだが、ワンピースは自分でミシンを使って縫った。
初めてのコスプレ体験は、クセになりそうな魅力を秘めていた。
彼女は「もっとコスプレをしたい」という情熱を持って二着目の衣装を作った。
この衣装に、一着目のときに身に付けていたピンクのポンチョとしましまハイソックスを合わせて着用したときの破壊力は凄まじい威力を誇った。実に素晴らしいコスプレ姿であった。
しかしこの報告書は青少年も閲覧可能になっているため、残念ながらこの衣装を彼女が着ている様子をお見せすることができない。
本当に申し訳ない。




