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穂園かおりに関する報告
穂園かおりはヘソを恐れている。
ヘソは普段キュッと閉じているが完全に塞がっているわけではなく、指でほじったりすればたちまち穴が開いてお腹の中にあるものが出てきて死んでしまうかもしれない、と彼女は思っている。いつか自分のヘソは開いてしまうのではないか、そう考えるとヘソが怖くて仕方ないのだ。
ヘソからバイ菌が入って病気になることも恐れていたため、彼女はいつも絆創膏を貼ってヘソを保護した。
百円ショップで見つけた円形の絆創膏がヘソにちょうど良かったので、彼女はそれを毎日愛用している。キャラクターが描かれた可愛い絆創膏も持っているが、それは高くてなかなか買えないので大切にしまってある。
穂園かおりは今日もヘソの恐怖に怯えながら元気に暮らしている。
ヘソがデリケートな箇所であるなら、ヘソ保護用の絆創膏があっても良いのではないだろうか。いつか大人になった穂園かおりが絆創膏メーカーに入社して作るかもしれない。それまで彼女のヘソを観察し続けるのも一興だろうか。