前へ目次 次へ 39/98 奥斗ぱすみに関する報告 奥斗(おくと)ぱすみは、タコ焼きの食べすぎでタコに呪われ、手がタコになってしまった。 タコの手は思いのほか使い勝手が良く、むしろ普通の手より便利だった。 ツルツルの壁なら吸盤で貼りついて登ることができるし、いつもぜんぜん触らせてくれないノラ猫の頭をうしろから撫でることだってできる。 あまりにも便利なので、これは呪いなどではなくタコの神さまが「いつもタコを食べてくれてありがとう」的な意味で手をタコにしてくれた可能性さえある。 まあ、くよくよしても仕方がない。くねくねしながら彼女は生きる。