2話 二度目の転移
いやあ、全然更新しなくてすみません。もしも待っていた方がいらっしゃたらすみません。
今後もそんな更新頻度がそこまで高くないと思うので、月1ぐらいの間隔で楽しみにしていただけたら幸いです。
?「...きて。ゆ...ね。」
なんだろう、体が激しく揺れている。
それに、誰かが何かを叫ぶ声が。
?「ねえ、雪音ってば。」
違う、これは自分を呼ぶ声だ。
意識が戻り、目を開けると必死に自分に呼び掛けている優菜の姿が目に入ってきた。
雪音「...優菜。」
優菜「よかった、目が覚めて。」
ここはどこだろうと思い立ち上がってみるとそこは、暗くまるで洞窟の中のような空間だった。
近くを見渡してみると、さっきの自分と同じように、倒れているクラスメイト達と、意識が戻ってはいるものの、状況が呑み込めず呆然としたクラスメイト達がいた。
雪音「ここはどこだろう」
瑠香「さあな、私も気が付いたらこの場所で倒れていたからな。まあおそらくと言わずともあの変な光のせいであることに間違いないだろう。」
雪音「よかった、瑠香も無事で。そういえば麗は?」
瑠香「麗なら、あそこでまだ寝ている。一度起こしたんだが、「あと5分だけ」と言われてしまってな、まあ状況把握ができるまでならいいかと思い寝かせたままだ。」
雪音「あはは...」
まったく麗のマイペースぶりもなかなかだがそれで寝かせたままにする瑠香も瑠香だな、と思った。
優菜「寝ている麗は一度置いといて、これってやっぱり異世界召喚だよね。」
雪音「そうだと思うけど。でも普通、異世界召喚したとしたらそこは天界で神様がいたり、お城で王様と召喚した魔術師がいたりして状況説明してくれるものだと思っていたけどやっぱ創作物と現実の違いってやつかな?」
瑠香「そうなの...か?」
優菜「まあテンプレはそういうことが多いかな?まあ変則的なものは違うこともあるけど。」
どうやら才色兼備な瑠香でもこういったものには疎いようだ。
しかし優菜はかなり詳しいな。あとで最近読んでる漫画とかの話をしてみようかな?
そんなこんなしているうちにみんな気が付いたようだ。
吉村先生「ええっとそのだな、とりあえずみんな怪我はないか?自分も今どんな状況なのかは全くわからないのだが、その...どういう状況かわかるやつはいるか?」
夜「えーと、たぶん俗に言う異世界召喚ってやつだと思います。」
彼の名前は沢田夜。周りかオタクと言われているが、自分ではまだ予備軍だと言い張っている。
堅信「でもそれは所詮創作物のなかでの出来事じゃないか。現実でこんなことが起きるはずがないだろう。おそらくテレビのドッキリか何かだろう。床がひかったのはただのライト、体が引っ張られたのもおそらく教室を密閉し圧力を何かしらの方法で科学的に方法で変えただけたけのはず。しかしそれではあまりにもお金がかかってしまう...」
彼は飯田堅信、クラスの学級委員長で頭がいい。全国でもなかなかのレベルらしい。今もなんかブツブツ難しそうなことを言ってるし。
しかし、彼が科学的に説明しているおかげかみんなもそれほど慌てた様子はない。
慧斗「そういえば今何人いるんだ?」
彼は西園寺慧斗。名前からわかるとおり容姿性格ともに学校一のイケメンと名高い。
吉村「確かにそうだな、お前ら通し番号」
「1」
「「2」」
「「「「「あはははははは」」」」
おい、学校あるあるの通し番号言っていくとかぶってしまうていうのはやらなくていいから
吉村先生「おい、今は楽しんでる場合じゃないだろ。もう一回」
「1」
「2」
「3」
「4」
・
・
・
・
「18」
「19」
吉村先生「これで全員か?ということは、俺を合わせて20人か、きりがいいな。」
うーん、きりが悪い数字だともやもやするよねって、今はどうでもいいでしょ。言ってしまえばさっきの同じ番号を言ってしまうあるあるよりよっぽどどうでもいいわ。
吉村先生「しかし、飯田の言うとうりにドッキリなのだとしたら何が目的なんだ?」
麗「ほんとにドッキリなの委員長、流石におかしくない?」
あ、麗いつの間に起きたんだ
堅信「確かにおかしいことには間違いないんだけど...それとも麗さんは沢田君と同じように異世界召喚なんていうあまりにも突拍子もないことが起きてると信じるのかい?」
麗「でも事実は小説よりも希なりって言うでしょ」
堅信「な、でもあの言葉はバイロンが詩の一説から生まれた言葉なだけで...ともかくありえないじゃないか」
麗「でも、現代では当たり前なことでもそれがありえないことだった時代はある。前例というものはいずれできる。このことに関しては私たちが初めて、または知られてなかっただけ。」
堅信「む...」
おー、委員長を言い組めるなんて麗はなかなかやりますね。
堅信「だけど...」
「グルルルル」
突然獣の唸り声がした
振り返ってみるとそこには4メートルはあろうかという見たこともない生き物がいた。
敦「なんだあれは」
うわっあびっくりした隣にもう一匹謎の獣が現れたと思ったら190㎝の身長に95キロの体重をほこる
学校一のパワーファイタ、冨中敦がいた。
優菜「ねえ、あれ近づいてきたない?もしかして私たちを食べようとしているんじゃ」
瑠香「まさかそんなことは無いと言い切れないのが悲しいところだね」
あわわわ、どうしよう。
麗「もしかして冨中の無駄な筋肉はこのんな時のために鍛えていたのか」
敦「おい、無駄って言うな!それとまさかおれにあいつとタイマン張らせる気じゃないよな」
麗「‥‥」
敦「おい、なんか答えろよ」
麗「Good luck」
敦「無駄に発音よく言わなくていいから。てか雪音お前の妹が鬼畜なんだが」
雪音「私?いやー、さすがに冗談だと思うけど。」
瑠香「冗談言い合っているのはいいがどうするか決めないと冗談が本当になっちまうよ。」
瑠香が言うようにさっきまであった獣、いやモンスターとの距離は10メートルから今では半分の5メートルほどになっていた。もういつ飛びかかってくるかもわからない。
吉村先生「まずいな、トラは3,4メートぐらい跳ぶことができるそうだぞ。」
しばらくにらみ合いが続くと(一方的に)ついにその時が来た
体を縮めるような動作の後急にとびかかってきた
雪音
と思い目をつぶると
ドカーンという爆発音が聞こえた
モンスターを見てみると黒焦げになっていた
?「ごきげんよう、死者の皆様。ともかく無事でよかった。」
突然後ろから声がした。振り返ってみるとそこには中世のヨーロッパの貴族だと言われれば納得しそうな服を着た美しい人がいた。
吉村先生「ええっと、どちら様でしょうか、もしかして助けていただいたのですか?」
?「あら、これは丁寧に。ええ、あの冥獣を倒したのは私よ」
吉村先生「それはありがとうございます。それとここはどこなの教えていただけますか?それより先程とても不穏なことを言われませんでしたか?まるで私たちがまるで死者だと言うようなことを」
?「あれ、たしかにあなたたちは死んでないわね。それじゃあどうやってここに来たのか教えていただけるかしら。それとここは冥界の最上層よ。」
慧斗「め、冥界?」
冥界かこれはびっくりだねもしかして私たち死んじゃうほどのなにかにあって、そのショックで集団幻覚でもみてたのかな?
吉村先生「えーと、私たちは教室にいたら突然足元に魔方陣みたいのが現れて気が付いたらここにいたという次第でして。それとさっきはどうやってあの化け物、失礼、冥獣を倒したのですか?」
?「普通に魔法だけど...もしかしてあなたたち異世界召喚者ね!あなた達がいたのは地球かしら?」
堅信「あなたはここが地球ではないと言ってるのですか?」
?「ええそうよ、それにこの世界には地球という、確かあなたたちで言う惑星は無いわ」
堅信「ということは本当に異世界なのか?ドッキリとかじゃなくて。本当なのか?」
なるほど、委員長はあんな超常現象をみても本物だと思えないらしい。いや信じたくないだけかもしれないけど。
?「ええ、残念ながら本当よ。それよりあなた達、天界にはいかなかったということかしら?」
慧斗「えーと、天界っていうのは?」
?「あらら、やっぱり行ってなかったのね、本来はそこで状況説明と天職の付与、その後にどっかの国とかに送られるはずなの。」
どうやら我々はテンプレが無かったのではなく、スキップされていたようだ。
?「しかしあのあほ女神は相変わらずね。」
吉村先生「えーと、それはどういうことなのでしょうか?」
?「まあ、簡単に言えばあの馬鹿があなた達を教室から天界に転移させるはずが間違えて冥界に送ってしまったってわけ。そのせいであなた達は死にかけたってことね。」
優菜「じゃあその女神さんのミスで私たちは本来行くはずでは無かった冥界に来たってことですか。」
?「アハハ...うちの馬鹿がごめんなさいね。あれでも最高神のはずなのだけど、実はドジの神様なのかと疑うレベルなのよね。まあ、生きているんだしそれをだしにしていちゃもんつければちょっとぐらい上位の天職にしてもらえるかもしれないからラッキーだと思えば?それにこの場所も本来来れるはずの場所じゃないし。」
この人が誰だかわからないが、いくら事実でもこの世界一のお偉いさんにあんなことを言っていいのだろうか。しかし、そんなうっかり屋さんな神様の世界となるとかなり心配になってきたが大丈夫なのだろうか?そもそも、この後我々はどうなってしまうのか、と疑問が尽きないがそれについては、これから説明があるようだ。
?「えーとね、この後のことなのだけれども、私があなた達を天界に転移させるのでいいかしら?と言ってもそれしか選択肢がないのだけれども。」
瑠香「それは私たちを正しいルートに戻してもらうということとして認識していいのだろうか?」
?「ええ、そういうことよ。早速だけどもう転移させていいかしら?」
吉村先生「それは願ってもないことですが。」
?「そう、わかったわ。じゃああなた達一か所に集まってもらえるかしら。」
吉村先生「よし、聞いたなお前たち。ほらさっさと一か所に集まれ。」
?「じゃあいくわよ」
謎の人物がそういうと地面に青い光を放つ魔方陣が現れた。
吉村先生「命を救っていただくだけでなく、送っていただきありがとうございます。」
?「いいえあなた達は何も悪くないのだから気にすることは無いわ。それじゃあ、あなた達に不幸が無いことを微力ながら願っているわ。まあ、私にあいたいのであればすぐに戻ってきてくれてもいいのだけれど。......冗談よ」
「あははは...」
誰かが苦笑いをする。
よかった、この人はとてもいい人のようだ。そのおかげか、みんなの顔には不安を感じられない。
しかし、最後の冗談はあまり笑えないが。
慧斗「そういえばあなたの名前を聞いていませんでした。せっかく助けていただいたのですし教えていただけますか?」
おお、さすがイケメン、女性から個人情報を聞き出そうとしているのに全く嫌な感じがしない。しかし、聞き出すタイミングもそこはかとない感じがする。もしや慣れているのか。
?「そうね、と言っても私の名前はそんなに重要じゃないから冥界の女神っていうことで覚えてもらえればいいわ」
どうやらこの人は思ったよりも大物だったようだ。まあ、天界に転移させるなんてことができる時点で薄々感づいてはいたが。
そしてその言葉と同時に我々は二度目の魔方陣に吸い込まれるという体験をした。




