契約結婚って何?
こんばんはマルマルです。
毎日投稿する予定が、
遅れてしまって申し訳ありませんm(_ _)m
○川岸
「契約結婚って何?」
化粧が涙で崩れたシャオンが質問した。
「お互い条件を出して、形式的に結婚する事さ。もちろん。お互い愛情はないけどね」
鼻をすすりながら、張郃が言った。
「はぁ?何言ってんだ。坊主。何が悲しくて子供と結婚しないといけないんだ」
「ボク子供じゃないよ。大人だよ」
シャオンは、上から下までじっくり見た。
「どう見ても。てめぇーは子供じゃないか。大人をカラカウと痛い目見るぞ」
かっと目を見開いて、拳を上げた。
咄嗟に防御する張郃
「フン。ほらみろ。怖いだろ」
「違うもん。いつもの習性で防御しただけだ」
「ホント、口の減らないガキだな」
さっきまで、泣いていたシャオンのボルテージが上がってきた。
そして、巨乳をぷるんぷるん揺らして立ち上がった。
身長1メートルくらいの張郃が見上げた。
約2倍くらいの大きさだった。
「どうしたんだい。ボクちゃん。お姉さんを見て怖くなったかい?」
不敵な笑みを浮かべるシャオン
「別に。ただ、大きな女の子だなぁと思っただけだよ。ボクこう見えても強いだよ」
「そうかいそうかい。じゃどのくらい強いのかな」
シャオンは、張郃を掴んだ。
「イタタタ何すんだよ。」
「強いんでしょ。ウチを倒してみな」
「ボクは、女の子に手を出さない主義なんだ。悪い女の子は別だけどね」
「ホント、口が上手いボクちゃんだね。だったらホレ。攻撃してみな」
「仕方ないな~。う~~ん。あれ?おかしいぞ。あれ?」
「ハハハハ。どうしたんだい。ボ・ク・ちゃん」
頭に力を入れてたり、手をバタバタしたが、
物凄く強い力で押さえ付けられたので、逃げ出せなかった。
「ウチは忙しいから帰るね。バイバイ ボクちゃん」
急に手を離したので、よろけて尻餅を付いてしまった。
「ちょっと待ってよ。お姉さん。ボクの提案受けるの?」
「はぁ?受けるわけないだろ。」
「お姉さん。お金いるんでしょ。お金上げるから結婚しようよ」
「どこのボンボンか知らないけど、お姉さんを怒らしちゃいけないよ」
そうゆうと張郃の頬を両手で摘んだ。
「イタタタ痛いよ。」
「どうだ。参ったか」
「痛い痛い。参った。参った。」
手を離したシャオン。赤くなった頬を両手でさわる張郃だった。
「解った。もし、気が変わったら。張郃の屋敷に来てよ」
「フン。誰がいくか。」
シャオンは怒りながら去って行った。
○お店が並ぶ道
家に帰ろうとしていたシャオンは、偶然元彼を見つけた。
だが、高級そうな服を来た女性と歩いて、お店の外にあるテーブルに座った。
「さぁ。何を食べましょうか?」
「その前にプレゼントがあるんだ」
そうゆうと、指輪を女性に見せた。
「まぁ。綺麗!!高かったでしょ?」
「君のために、頑張って貯めたお金で買った物だよ。」
「ホント!!嬉しい」
そう言って、手に指をはめてあげた。
「あれは、ウチが与げた物じゃない。ウソつき」
怒るシャオン。
「でも、あなた女性にモテるから心配」
「大丈夫さ。君と出会って、他の女なんて興味ないから」
「本当に?」
「本当さー」
そういうと、元彼がキスをした。
嬉しそうな女性。
「前の彼女って、どういう人だったの?」
「体は凄く良かったんだけど。直ぐ怒って暴力を振るし、俺に金をよこせと脅すんだぜ」
「まぁ。ひどいー」
「それは、いつも、せびって悪かったな」
「シ、シャオン」
「これでもくらえーーー!!」
ドンと顔面にパンチをおみまいした。
外に並んでいたテーブルや椅子がひっくり返り、壁に激突した。
「キャーーー大丈夫」
駆け寄る女性。泡を吹く元彼だった。
「あーーー!!! スッキリした(^○^)/」
フンと鼻息をして去って行った。
○竜の部屋
「どうだ?大会の準備は?」
「はい。武術大会と領地改革の大会を行う事を発表した所、予想以上の反響でした。
参加したい人が沢山いて大変ですよ。」
荀諶軍師が嬉しそうに言った。
「商人の説得は?」
「商人達も群がって、私に賄賂を贈る連中が多くて嬉しい限りです。
鉄様の考えは素晴らしい限りですな。ハハハハ」
厳しい目を向ける。
「す、すいません」
「確かに、鉄は素晴らしい案を出した。だが、もう用はない。
刺客を送り込んだか?」
「はい。ちゃんと死体を持って帰るように依頼しました。」
「鉄から継承魔法を貰わないといけないからな。フフフ。
ところで、刺客の腕はどのくらいだ?」
「それがですね。」
返答を渋る。
「どうした?早く言わんか」
「はい。有名な暗殺組織『紅』に依頼したんですが、序列順位が777です」
「何!!低いではないか」
「そうなんですが、他が高くて1番安い人にしました。」
「バカモノ。ケチるな!!」
凄い形相で怒った。
「そうですが、計画を進めるためには莫大なお金がいります。出来るだけ節約しませんと・・・。
それに、有名な組織に入っているので弱くはないかと」
「成功率はどれくらいだ?」
「90%です。」
「結構高いではないか。」
「はい。ですが、凄く気分屋なそうで、気分が乗らないときは依頼を放棄するらしいです。」
「フム。仕方あるまい。ダメな時はその時に考えるか」
雷が鳴る空を見ながら言った。
○とある屋敷
ゴロゴロと雷が鳴っていた。
「ぎゃーーーーー!!」
「曲者ーーー!!グーーー」
人が斬られ、倒れる音がした。
「どうした?誰がおらぬか?」
寝室で寝ていた太った金持ちのじいさんが言った。
「失礼します。旦那様」
障子を開けて中に入った。
「何が起こっているんだ?団吉」
「何者かが進入した模様です。」
「何!!こうしてはおれん。大事なワシの金を持って逃げなくてわ」
物凄い速さで、大きな金庫からお金を取り出していた。
「旦那様。念のため。武器を携帯した方が良いのでは、ないでしょうか?」
「あ?あん。持って来い」
「ハ」
団吉は、壁に掛かっている刀を持ってきた。
「旦那様。持ってきました。」
「よし。貸せ。」
振り向いた。
「う!!」
刀が金持ちのじいさんのお腹を刺していた。
すると、体の周りが石化し始めた。
「な、なぜ? 俺を裏切るんだ団吉」
「いい。凄く良い表情!!興奮してきくたーハハハハ。」
「だ、団吉じゃないな」
「ピンポン♪♪ 私、スリーセブンっていうの。よろしくね」
巫女の格好をしたオカッパの女が現れた。
とうとう頭以外、石化になってしまった。
「誰に雇われた?」
「そ・れ・は・団吉よ」
「なぜだ!!!!」
「さぁー。知らないわ。殺しちゃったから。フフフ」
おどけて見せた
「あの世で団吉に聞けばいいわ。じゃあね~(^○^)♪♪」
「うぁああああ」
全て石化になった。
「あ~~もう~終わっちゃった。殺し足りないよ~~~
カルス」
大きな黒い鎌が出現した。
そして、一回転をして石化した男の首を切り下ろした。
「ピロピロ」
お腹の帯に書いてある可愛いネコが、目をパッチリ開けて鳴いていた。
ネコの口から、似顔絵と任務の内容が書かれた紙が現れた。
「次の殺しは誰かな?
ふーん。韓馥鉄かー」
読んだ後、ポイッと投げると紙が燃えて、消えてしまった。
「今度の相手は、私をもっと興奮させてくれるかな!!楽しみ(^○^)♪♪」
鎌に付いた血を舐めて、無邪気に笑うスリーセブンだった。
○シャオンの家の前
「おら!!いつ金を返すんだ。」
「もう少し待って下さい」
家の前で頭を下げるシャオンの母親
咄嗟に隠れたシャオン
「もう期限は過ぎてるんだよ」
「すいません。すいません」
「子供のおつかいじゃないんだ。金目の物だせ」
「な、ないです」
借金取りは、壁に思いっきり拳で殴った。
怖がるシャオンの母親
「うん?良い物持っているじゃねぇか。貸せ」
無理やり指輪を奪って、じっくり見た。
「これは売れそうだな。貰って行く。」
「それは主人の形見です」
「知るかー。でも、これだけじゃ足りねぇ~。
それにしても、ババアのくせに良い体しているじゃねぇか」
「いやん」
グッと胸を掴んでもみ始めた。
「うん。これだったら、年増が好きな客もいるから、金になるだろ。
明日からお前の体を売れ」
「いやです」
「だったら、お前の娘がやれば良いがな。娘の方が金を稼げるだろうから、俺はそっちでも良いがな。」
「勘弁して下さい。お願いします。娘には手を出さないで下さい」
泣きながら懇願する母親
「物には頼む時の礼儀があるだろ。土下座して頼め。ああ!!」
母親の顔に近づいて、思いっきり恫喝する借金取り
立ち尽くす母親
「出来ないのか?だったら。」
「わ、解りました。」
震える足で片膝を地面に付き、もう一方の膝を地面につけた。
「私が体を売るので、娘には手を出さないで下さい」
土下座して謝った。
「へへへへ。気持ちいぜ土下座でお願いされるのわよ。
色っぽい衣装を来て明日、店に来い。いいな」
「はい」
「ハハハハ」
借金取りは去って行った。
「ぐううううう」
お腹が鳴る母親は、お腹を抑えてツボにある水を何杯も飲んで、飢えをしのんでいた。
隠れていたシャオンは、両手を震わせて泣いていた。
○シャオンの家
「ただいま~」
いつものように、元気な声で帰ってきたシャオン
料理を並べる母親。
「お腹空いた」
テーブルの前に座るシャオン。
「お母さん食べないの?」
「もう、食べたから大丈夫だよ」
笑顔で答えた。
「お母さんね。明日から仕事行く事にしたの。
借金も返さないといけないし」
「お母さん」
悲しそうな顔をした
「子供はお金の事で心配しなくていいの」
「私がした借金なのに・・・」
母親に聞こえない小声で呟いた。
「どうしたんだい。そんな顔をして」
「大丈夫。私が明日解決するから、お店で働かなくていい」
「解決するって、大丈夫なの」
「大丈夫。あてはあるから心配しないで」
何かを決意した目だった。
「あー。美味しそう。頂まーす」
ご飯を食べると、目に涙が溢れ頬に流れた。
「あー美味しいな今日のご飯。いつもより凄く美味しいよ」
シャオンが食べてきたご飯の中で、今日のご飯は格別に美味しく感じた。
○張郃の屋敷
「うわ~~。大きいお屋敷だけど。ボロボロだな。
本当に住んでいるのか?」
大きな屋敷だが、塀の壁が欠けていたり、幽霊屋敷の様に不気味だった。
ドンドンと扉を叩いた。
「誰かいませんか?」
「はーい。どなたですか?」
扉を開くと張郃がいた。
「あ!決心したんですね。どうぞ中へ」
中を案内されたシャオンは、キョロキョロ辺りを見回した。
「他に人はいないのか?」
「ボク一人です。」
「どうしてだ?」
「まぁ。色々あって・・・」
口ごもる張郃
テーブルの所にある座布団を振ると、大量のほこりが舞った。
「ゴホンゴホン」
咳をする張郃
「さぁ。どうぞ」
顔をしかめながら、座布団に座った。
「ここに来たと言う事は、決心が決まったという事だよね」
「そうだ。でも、本当にお金あるのか?」
「もちろん。ほら。大量のお金が入った袋を見せた」
「凄い!!そんなに金があるんだったら、この屋敷を修理するばいいのに」
「まぁ。そうなんだけど。人に頼むのが面倒だから。
それで、いくら欲しいの?」
「いくらって、えーっと」
(借金が150万くらいだけど、こんだけあるんだから、少し多めに言ってもいいかな~)
シャオンが色々と考えていると。
「じゃ。はい。これだけあれ借金を返せれる?」
ドンとシャオンの目の前に大量のお金が入った袋を置いた。
「いいのか。これ全部貰っても。」
「いいよ。」
「やったーー(^○^)/」
大喜びするシャオン
「では、条件を決めよう」
「条件?」
○鉄の領地にある食堂
「何をするんだい!!」
幸村にお茶を吹きかけられて、おばさんが怒った。
「い、いやー。そのー。急に咳き込んでしまって・・・すまん」
「正直にキモかったから、吹いちゃったって言えば良いのに。」
「女性に対して失礼だろ」
小声で話す幸村。
顔を拭くおばさん。
「せっかくだからさー。他の店も繁盛させて欲しいだよ」
「申し訳ないけど。先を急いでいるので」
帰ろうとする幸村。
「待った!!タダとは言わない。」
「いくら(°○°)?」
金にがめついナオは直ぐに反応した。
「情報収集しないといけないだろ?」
「だったら、商店街の人を一箇所に集めて、情報を聞いた方が効率的でしょ?」
「確かにそうだが、商店街を蘇らせる方法なんてあるのか?」
「上手くいくか解らないけど、あるのはある。
だけど安売りはしない。いくらか聞いてみて」
「そうか。解った」
手で口を隠して相談した。
「いくらですか?」
「うーん。1000円でどうだ」
指を1本立てた。
「どうだ?」
「全く話にならない」
「ダメだ」
「じゃー2000円でどうだ。」
指を2本立てた。
首を振る幸村。
「じゃー大サービスの5000円でどうだ。」
指を5本立てた。
「だめ。最低でも100万円は欲しいわ」
「100万円は高すぎるのでは?」
「いやいや。他の店から貰えば1件当たりの値段は安いでしょ」
「なるほど」
頷く幸村。
「え!!5000円で良いの?」
「いや、100万円は欲しい」
「それはいくら何でも」
渋るおばさん
「他の店から貰えば、1件当たりの値段は安いだろ」
「そうかもしれないけど。儲かってないのよ。みんな。
だからさー。分割にしてくれない。36ヶ月払いで」
ニコッと笑うおばさん
「ダメに決まっているでしょ。3年も掛かるのよ。
それまで生きて保障はないし、直ぐに欲しいの」
「やっぱり、儲かってない所からお金を貰うのはなぁ~」
「そうだ(^○^)!!だったら、お金の変わりに魔法の道具を貰おうよ。
風の玉とか」
「なるほど。それはいい。拙者も魔法に興味がある」
「お金がないなら、魔法の道具を譲ってくれないか」
「うーん。100万円分の魔法の道具はねー」
「安くするから」
「わかったよ。こっちからお願いした事だしね。
1回みんなと相談してみるよ。明日、長老の家に集合して下さい」
「解りました。では明日。」
一礼をして店を出る幸村
「先に魔法の道具を売っている場所に行こう。
欲しい物があるかどうか確認したいし、値段も知りたいから」
「そうだな。行ってみよう」
○高い岩山
「ここが勃海か?」
馬に乗った白銀の鎧を着た仮面の女が言った。
肩には鷹を乗せていた。
「そうです。オユン様」
「さて、探し物は見つかるかな?
クルード行け」
鷹が天高く羽ばたいて行った。
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