表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から始まってしまった異世界生活  作者: ドロップスター
2章 奔走するエルフ生活
87/140

第94話 ファンタジーでも

門の目の前に出たつもりが門の上にいた。

『あまり誤差がなくて良かったです。』

そうですね。柱の中にいるとかになってたかもしれないですからね。


「ブラックさん!?いつからそこに!?」

門にはリリアンさんが居たようでかなり驚いている様子だ。

「マナミさんは一緒じゃないんですか?」

ここに居ますとも。

「あ〜その事なんですけど・・・。」

僕がリリアンさんに説明しようとすると

「ラック、無事か?」

遺跡の入り口の方からエンさんとアリシアが走ってきた。


「『無事です。心配かけてごめんなさい。』」

エンさんは僕とラックさんが一体化している事には気がついている。


『2人になりますよ。人形を出してください。』

あれ?そういえば、古代の人形回収したっけ?

収納の中を見てみるとやっぱり入っていなかった。

「あ・・・置いてきちゃった・・・。」

『何やってるんですか!?』


「待ってろ・・・。我がなんとかする。」

腕時計(アルフィア)がそう言うと目の前に箱が出てきた。

宝箱だ!

「我の能力の1つだ。地下遺跡の中にある物や人を移動させることができる。宝箱はサービスだ。」

能力の1つという事はまだ機能があるのだろう。

「今はいくつかの機能は使えないがな。」


古代のの人形に魔力を送りラックさんを人形に移した。

「ありがとう、アルフィア。マナミさん、これから気をつけてくださいね。」

はい・・・気をつけます。


「マナミ君、ブラック君、無事でよかったよ。」

教授と調査隊の方々が遺跡から戻ってきたようだ。

「姪がドット君・・・陛下を連れてきてたから何事かと思ったら遺跡の地下のどこかに転移したって聞いたからね。それで・・・地図はあるのかい?」

一応、不思議な地図はみたけれど自分が通った道筋しか表記されないからどの階層も縦に線が引いているだけになっている筈と思って地図を見たら全て記載されていた。

「マナミよ、汝が持つ地図だが、我を手にした事により全て記載されているぞ。」

ダンジョンマスター(アルフィア)の能力で全て記載されていた。



僕は不思議な地図を教授に見せた。

「いいね!いいよ!ギルドに依頼したけれども誰も地下3階から先に進めなくてね。イヤッホー!」

理知的で素敵なおじ様ではなくなっている。

アホなおじさん・・・。

「伯父さま・・・。ッチいい加減にしろよ。」

身内の変わりようを見て(リリアンさん)が切れかけている。



「ダンジョンマスターがいたんだろ?。よく進めたな。俺たちは地下3階で追ん出されちまったが、どうやって進んだ?」

特定のダンジョンは主人(マスター)がいると条件を満たしていないと締め出しをくらう場合がある。

そう思われたようだ。


(後でアルフィアが教えてくれたが、アリシアとエンさんは2人で突入し10分も経たないうちに地下4階への階段付近まで来ていたそうだ。ちなみに地下遺跡の条件は無いそうです。)



違うんです。ダンジョンマスターに招かれて交渉しただけです。(ラックさんが)

「それはですねー・・・」

ラックさんがエンさんに説明を始めるとアルフィアが話し始めた。

「我が話せる事を知らせるのはやめておけ。残念な子に見られるぞ?この者たちには我の声は聞こえないようになっている。そもそも腕時計が喋ったら不気味であろう?」


え?ファンタジー世界でもそれは不気味なの?


「汝ら2人がズレているだけだ。魔道具でも普通、会話はしない。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ