第6話ウェスティンの街3ー名付けとルビの大切さ
数分前。
ギルド闘技場
エルフの少女に4色の魔法弾が降り注いでいた。老婆が放った合成魔法《四元の弾雨》だ。
合成魔法は攻撃魔法の中でも高い火力だ。
「小娘ぇ、避けるか打ち返せなきゃ死ぬぞ?」
『反射魔法』
『合成魔法、えい』
「な!反射魔法?それに無詠唱の5属性合成魔法だって?」
驚いた様に言ってはいるものの老婆はどこか落ち着いていた。
「少々キツイかもしれんが・・・仕方がない。
《耐魔防御障壁》」
自らが放った4色の魔法の弾と少女が放った5色の魔法の弾が老婆に降り注ぐ。
「様子見で上級防御魔法を使わさせるとは・・・だいぶ持っていかれたね・・・」
『私の勝ちでいいですか?
それともまだ、やりますか?』
「やめておくさね。試験は合格だよ。」
『そうですか。ありがとうございます。』
そう言うとエルフの少女は意識を失い倒れた。
「それにしてもあの小娘は何だろうね・・・。
あの笛みたいな杖といい、
若い時のジジイにそっくりだよ・・・
(最初と別人みたいだったね・・・。
詮索はしないほうがいいだろうが気になるね。)」
現在
僕は何もしてない筈なんだけど勝っていた。
傷はなかったが一応、回復魔法をかけておいた。
新しく中級魔法を覚えたみたいだしステータス画面を見ることにしたしてみた。
魔法
初級魔法▽
火属性
水属性
雷属性
風属性
土属性
光属性
闇属性
無属性▽
耐障壁(new)
中級魔法▽
火属性(Rock)
水属性(Rock)
風属性(Rock)
土属性(Rock)
光属性(Rock)
闇属性(Rock)
無属性▽
物理障壁(new)
上級魔法(Rock)
---------(未習得)
---------(未習得)
合成魔法(Rock)▽
五行の弾雨
固有魔法
なし
固有スキル
Soul(new)
No information
ムゲンノマホウ→ムゲンノマドウ(new)
・少ない魔力で魔法を行使できる。
(召喚魔法は適用外)
・見た魔法を習得できる。
ただし、このスキルで合成魔法、---------、
---------、固有魔法、召喚魔法は習得不可
固有スキルが強化されている。
魔法のラーニング能力みたいだ。
物理障壁の初級魔法に当たる《耐障壁》も覚えている。恐らく高位の魔法をラーニングすると下位も使える様になるのだろう。
意外にラーニングできないもの魔法は多そうだ。
中級の各属性がRockって事はブラックさんは使えていたんだろうか?
それと、2つ目の固有スキルが名前だけ出てる。
詳細は不明のままか・・・
ん?
五行の弾雨って合成魔法に変なルビが・・・
と独り言を呟いていると・・・、
「お主、いったい何者なんだ?」
とマドリーさん
「えっと・・・、僕は普通のエルフです」
と答えたが、
「嘘を・・・」
とマドリーさんが怒鳴りながら何かを言おうとした時に
「試験は終わりましたか?ギルドマスター。」
コルトさんが入ってきた。
お婆さんギルドマスターだった・・・
「そりゃ、もう終わったよ。コルト、手続きを頼むよ。
それと小娘、話があるから、ギルドマスター室に一緒に来な。」
そう言われて僕はギルドマスター室に行くことになった。
マドリーさん・・・ただの老いた冒険者だと思っていてごめんなさいと僕は心の中で呟いた
『あのお婆ちゃんの真似をして、咄嗟に無詠唱で出したからまだ、名前決めてないや・・・』
?誰かいるの?