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今日から始まってしまった異世界生活  作者: ドロップスター
2章 奔走するエルフ生活
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第69話 ダンジョン化

「ダンジョンコアを探すぞ!」

アリシアがかなり慌てている。

「昔、立ち寄った村がダンジョン化して対処が遅れた為に滅びた事があってな。」

対処を間違えるとそんな事になってしまうのか。


「その地図は役に立つんだろう?」

魔法の地図は見取り図が見れるだけで万能ではないよね?

もう一度地図を見ると見取り図が変わっていた。

「廊下に出て暫くすると隣接する部屋の配置が変わるみたいだな。」

じゃあその逆は?

短距離瞬間移動(ミニワープ)を使い最初の部屋に戻ってから廊下に出るとどうなるのだろうか?

やってみる価値はある。

「僕に掴まってください。」

「お、何か思いついたのか?」

短距離瞬間移動(ミニワープ)

ダンジョン化して距離が歪んでしまっている為、使えるか分からなかったけど、どうやら元々の距離の判定のようだ。


もう一度部屋を出て廊下に出て地図を見ると3Fになっていた。


廊下の先の方で誰かが魔物に囲まれている。


「誰かが襲われてるぞ!妹エルフ!」

言われなくても分かっています。

固有魔法:風!

「その魔法をアタイにも掛けてくれ!」

そう言ってアリシアは僕の魔法の風を体に纏い魔物の群れの中へ走り出しはじめた。


アリシアが魔物を一掃して僕は周囲の索敵をしながら襲われていた人の元へ近づいた。

襲われていた人はリリアンさんだった。


「大丈夫ですか?リリアンさん?」

「はい、助かりました。」

あれ?微笑みの狂戦士(スマイル・ベルセルク)ではなく、いつものリリアンさんだ。



「お前ら、無事か?」

エンさんが走って来た。

「まさか、城がダンジョンにされちまうとはな・・・。ん?ラックは一緒じゃないのか?」

「え?エンさんと一緒に居たんじゃないんですか?」

「隣の部屋に行こうとしたら2階の廊下に出されてな。廊下と部屋の法則を何となく掴んでダンジョンコアと使用人の保護を目的として全部の部屋を確認したんだが、ラックがいる筈の部屋に辿り着けなかった。結界の類か?」

「おっさん、もしかしたらダンジョンコアがある部屋かもな。」

「アリシア、お前何処かでダンジョンコアを見た事があるのか?」

「サイハ村に出現したダンジョンのコアを潰した事があるんだが、民家に結界があって壊すのに時間が掛かった。そんでサイハ村は・・・。」

滅んだのか・・・。


「妹エルフ、さっきの転送系の魔法は使えるか?」

残念だけど、僕は一度行った場所か見た場所でなければ瞬間移動出来ない。

なので、その問いに首を横に振った。

「そうか・・・。」

結界が張られて何処かに隔離されている部屋にどうやっていけばいいのだろう?

「あの・・・マナミさんの身体って人形なんですよね?」

リリアンさん?そうなんだけど今その話は関係ないよね?


「人形から精神を切り離してブラックさんの元に戻れば部屋に入れるのでは?」

・・・成る程。その手があるか。

よし、急いで行ってラックさんと合流してコアを何とかしないと。

「嬢ちゃん、気を付けろ。()()()()()()()()()。」

何かやな予感ね・・・。

エンさんは何か未来を視たのだろうか?

「古代の人形をお願いします。」

そう告げて人形からラックさんの身体へと戻った。



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