第65話 城門
今回短いです。
ギルドマスターの執務室
「お疲れ様。結果はチームはEランクに昇格。アリシアちゃんはCランクに昇格。おめでとう。」
「おめでとうじゃないですよ!」
「おかげで死ぬかと思ったんだぞ!?」
「興味本位で戦わないでください!」
「あの・・・一体何が・・・。」
僕たちは怒った。試験は終わった筈なのに、いきなり目の前に現れて力を試したいとか言い始めるし・・・しかも龍。
「まぁ、まぁ、そんなに怒らないでね?それと、これ位どうにか出来なきゃ、伝説のパーティーには届かないよ?」
それを言われるとな・・・
闘技大会で相手をするのは龍と対峙しても乗り切るようなメンバーばかりだ。
僕たちは勝てるのだろうか。
そう思いながら冒険者ギルドから一本道で坂の上にある城へと向かった。
道中色々説明をすることにした。
まず、記憶の抜け落ちているリリアンさんへの説明。
4人でチームの試験を受けて直ぐに気絶したことにした。
うん、微笑みの狂戦士なんて居なかった。
次に、アリシアへの説明。僕とラックさんの事についてを話す。
全てを聴き終えたアリシアは納得していた。
「偽エルフか。面白い。」
偽エルフ言うのやめてください。
そうこうしていると門に到着した。
「貴様ら、何者だ!」
「冒険者のブラック・ネームです。陛下に此処に来るように言われました。」
ラックさんはギルドカードを出した。
すると門番の2人は笑い出した。
「また、偽物だろう?今度の偽物はエルフに変身してまでギルドカードを出すとはかなり手の込んだ偽物だな。」
いやーしっかりと確認しないと2人とも首が飛びますよ?
冒険者ギルドの方から男性が2人歩いてきた。
「お!お前ら到着してたのか?念話で呼び出してくれりゃ直ぐに来たのに。さ、いくぞ。」
そう言ってエンさんが門を通ろうとすると門番がエンさんを押し戻した。
「コレは何の冗談だ?」
エンさんが門番を睨みつける。
「貴方様は陛下によく似たお方だ。いや〜よく似ている。しかし、陛下は自室で仕事をなさっている筈。」
みんなでエンさんの方を見ると
「そういやそうなってたな。ちょっと待っててくれ。」
と言ってエンさんは何処かへ行ってしまった。




