第36話 放課後はどうする?
今年最後の投稿になります。
アクセス、評価、ブクマして下さり、誠にありがとうございます。
それでは良いお年を。
『あの威力だと《耐魔防御障壁》や《魔法反射》で・・・片方だけなら防いだり反射したりできそうですけど、両方は無理です。マナミさんがどちらか使えるならいけます。』
申告ありがとう。ただ、僕は上級魔法は使えないんだ・・・。
『そうでしたね・・・。』
収納にある人形を掴み取り出しながら魔力を込めた。
「何で2人になるんですか?」
「ぶっつけでやりたい事があるんです。」
まずは飛んでくる《魔獣人の炎弾》と《剛雷の大槍》を防がなくては。
「ラックさん、《耐魔防御障壁》をお願いします。」
僕は上級魔法以上は使用不可だが、ラックさんなら使うことが出来る。
「「土壌ー土!耐魔防御障壁!」」
魔法を防ぐ上級魔法《耐魔防御障壁》。
そこに土を付与し何とか防ぎきった。
ララとリリはMPが切れかかっているみたいだ。
よし反撃をしようか。
《水》
大きさはコップ一杯くらい、形は球体、色は透明、匂いは無臭、組成は通常。硬度は・・・東京と同じ、発動!
あれ・・・しない?
-アジヲキメテクダサイ-
味?料理に使えそうな便利な魔法・・・。いや、そうじゃくて・・・今は味いらなくない?
もうこの際、唐辛子でいいや。
そう思ったらMPが無くなる感覚がしたので発動したみたいだ。
次はこの水を固有魔法の《空気》を使ってララとリリの口元まで行く様にする。
あとは、口を開けてくれれば良いんだけど・・・
アレやっちゃいますか。
「何となくですけど・・・マナミさんのやろうとしている事がわかりました。」
「雷電!」
と言ってララとリリの指先めがけて杖から《雷電》を放った。
僕が使おうとしていた魔法とは違った。
(《光線》で驚かそうとしたんだけどな・・・)
「雷属性は結構殺傷能力高いと思うんですけど、どの位の威力にしたんですか?」
「バチっとする位です。」
静電気ですね。
「イッ!」
2人が口を開いたので風を使い特製唐辛子味の水を口の中に押し込んだ。
2人は水を飲み込んだ後に、悶えた。
後は・・・
「そこまで!エルフ姉妹の勝ちじゃ。」
やり過ぎちゃいましたかね?
「そんな事はないと思いますけど・・・。」
残りの時間は他の生徒達の模擬戦を観戦した。
大体の人が上位魔法クラスの魔法を使っていた。
ララさんとリリさんが、かなり凄いという事をこの時に知った。
「時間が来たから今日は終わりにする。質問があるものは各人、後で確認しにくる様に。」
とマグ先生が言うと生徒達は解散した。
帰りのホームルームとかは無いんだ。
とりあえず、初日の授業は無事(?)に終わった。
「あの・・今日、お時間ありますか?」
ララさんとリリさんが僕たちに話しかけてきた。
僕はと顔を見合わせてお姉ちゃん
ギルドに行って一応報告とか新しい依頼とか見に行かなくてはならない事を確認。
「冒険者ギルドに行って依頼の報告をしなくてはならないんです。その後なら大丈夫ですよ。」
とお姉ちゃん。
『あ、あ、あ。念話のテスト中』
直接脳内に何か聞こえる。
『ラックちゃんとマナミちゃん、私の所に来て貰える?』
ウィッチさん?
『そうよ。話したい事があるの。』
もう嫌な予感しかしない。僕たちはそう思った。




