第29話 再び無理難題
次の日
イースの門番と世間話をして、ウェスティンの冒険者ギルドに向かった。
「おはようございます。マナミさん。今日はどのような件で?」
相変わらず人の居ないギルドだな・・・。
それとやっぱり強面の男が受付をしている。
「おはようございます。コルトさん。冒険者の申請です。」
と言って人形を取り出し、僕が人形の方に入った。
「お祖母ちゃんを呼んで貰えますか?コルンさん。」
「!?・・・私の名前はコルトです。マスター!大変な事が・・・」
「何だい?隣の国の皇帝が突然やって来るより大変な事があるのかい?」
皇隣の国の偉い人を鼻垂れ小僧って・・・
マドリーさんが受付までやって来た。
「コルト。これは夢かい?」
マドリーさんは呆然としている。
「えっと・・・久しぶりお祖母ちゃん。」
あ、マドリーさんの涙腺が・・・
「久しぶりだね。ラック。会いに来てくれたんだろ?もう1人の孫のマナミは?」
人形の方をラックさんが指をさした。
「どうも・・・。」
僕達は人形の事とラックさんの冒険者登録について話した。
「コルト。すぐに例のアレを用意しな!」
「承知致しました。マスター。」
「試験内容は・・・そうだね。お前がやりなマナミ。」
「え?」
「内容はあんたの時と同じさ。」
「わかったわ。お祖母ちゃん!」
いや、やる気になられても・・・
「コルトさんやマドリーさんがやった方が・・・」
といいかけた時、ラックさんが近づいてきて耳元で
「多分ですけどお祖母ちゃんは2人の実力を見たいんだと思います。」
と囁いた。
成る程って納得はできないです。
でもギルドの所属だし、上司の命令だからな・・・。
はぁ、仕方ないか・・・。
一応ステータスを確認。
昨日見た限りだとラックさんのレベルは40を超えていた。
僕はというと・・・
黒瀬真名美
性別:女
称号:無言の魔道士
LV.1
HP45/45
MP150/150
攻撃力6
防御力6
魔力 200
賢さ128
スキル
笛演奏LV.10(Max)
薬品製造LV.4
固有スキル
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No information
Soul
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・ブラック・ネーム(エルフ)(Rock)
ステータスコマンド
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・自分のステータスを見れる。
・アイテムの収納ができる。(収納コマンド)
領域外の為替
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・両替を手数料なしで行える(現在の世界以外の通貨交換もできる。)
・ATM機能(時間外手数料あり)
中文字化け
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・言語の自動翻訳。
・鑑定の妨害。
・固有技名、固有スキルの名の変更、及びテキストの最適化
魔法
初級魔法
火弾
水弾
雷弾
土弾
風弾
闇弾
光弾
耐障壁(無)(消費MP10)
中級魔法
物理障壁(無)(消費MP15)
上級魔法(Rock)
魔法反射(無)(消費MP60)
耐魔防御障壁(無)(消費MP30)
風の精霊化(風)(毎秒消費MP60)
合成魔法
四元の弾雨(火、水、風、土)(消費MP80)
五行の弾雨(火、水、雷、土、風)(消費MP100)
固有魔法
火炎(消費MP5〜)
短距離瞬間移動(消費MP30)
中距離瞬間移動(消費MP60)
魔法封印(消費MP25)
魔力拘束(消費MP30)
重力の檻(消費MP80)
レベルは1のままだけど、数日の修行の成果かステータスが上昇してるけど勝てる気がしない。
僕達のお婆ちゃんは何を考えてるのだろうか・・・。
「マナミさん、始めて下さい。」
手加減してくれますよね?ラックさん・・・。
「称号の意味はあるんですか?」
『どんな生き方をしてるかを知る事が出来ますね。マナミさんの場合は、詠唱を行わない魔法使いですね。』
「ちなみにラックさんの称号は?」
『特定の魔物を狩ってると得られるものです。』
まさか・・・
『・・・影の狼の天敵』
うわぁ・・・




