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今日から始まってしまった異世界生活  作者: ドロップスター
第1章エルフ生活始まりました
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第28話 古代の魔道具

「古代の魔道具なんだが・・・魔眼で鑑定しきれなくてな。魔力を流して使用する事までは解析出来たんだが・・・。」


『古代の魔道具・・・貴重な品ですので貰っておきましょう。』

それは賛成なんだけど、どんなものか見てみないとね。


名称:魔導人形

古代の魔道具。

魔力を流し魂を分離させて動かす。


・・・やってみます?

『やりましょうか。』


「ここで、試してみても?」

「わかったのか?構わん。やってみてくれ。」



皇帝陛下に許可を取り人形に魔力を注ぎ込んだ。



僕の中からラックさんの気配がなくなり人形は魔力を帯びてエルフの姿・・・ラックさんの姿になった。



「成る程、人形がエルフのステータスに変わった。魂が2つないと使えない代物なのか。」

鑑定だと、そう見えるんですか。


「コレを頂いてもよろしいのですか、陛下?」

ラックさんは微笑みながら聞いた。


「報酬で渡したものだ。魂が2つないと使えない代物だしな。好きにするといい。」


ラックさんはお礼を言いながら元の体へと戻った。

金貨と人形をステータスのアイテムボックスへ収納をし、皇帝陛下にお礼を言い、


「夜道は危ないから送っていく。」

と陛下が提案してくれたのだが、瞬間移動ができるからと言ってお断りした。(ラックさんが)

(さっきラックさんが人形に入った時に小箱がチラッと見えたから・・・うん。黙っておこう。)


「それでは、また後日。護衛の件宜しくお願いします。」

と言って僕達は自宅に帰った。




部屋に戻って明日の事について話し合う。


朝一でウェスティンの街に行きラックさんのギルドカードを発行する。

次にイースの門を通る。

イースの冒険者ギルドで依頼の報告をする。

魔法学校の手続きと授業に出る。

という予定を立てた。


古代の魔導人形の性能で気になっていた事があるので少し付き合ってもらう。



僕が魔力を流した場合はラックさんが人形に入った。

という事は()にラックさんが魔力を流したならどうなるのか。

結果は僕が人形に入った。

ラックさんの容姿だった。




ステータスは個別のものが適用される。

スキルや魔法は共有。

ただ、固有スキルは別でムゲンノマドウのみラックさんに行く。

分離すると僕はMP消費が激しい瞬間移動等の魔法は使えないようだ。

明日からちゃんと学校に行って頑張んないと。

『マナミさん。何か忘れてません?』

な、何のことでしょうか?

『寝る前の修行ですよ?』

・・・。

僕は人形に魂を移されMPが無くなって気絶するまで魔法を使ったのだった。





エルフが帰った後の屋敷


「よろしかったのですか?陛下。」

いつの間にか執事が皇帝の後ろに立っていた。



「古代の魔道具を新米冒険者に渡した事か?」

「そうではなく、渡さなかった事です。」

皇帝は表情を崩さずに

「何のことだ?」

と返した。


執事は溜息をつきながら

「マナミ様にはバレていたみたいですよ?

事前に調子して聞き及んでいる彼女の性格からして伝える事は無いでしょうが。」


皇帝は苦笑いをしながら

「俺は隠し事が下手なのかね・・・。」

と言いつつ指輪の入った小箱を取り出した。


「伝説のSランクパーティの《国境の無き冒険者達》を敵に回す覚悟がお有りで?」

と執事は笑いながら言った。



「冗談に聞こえないぞ・・・。兄貴は笑って茶化すくらいだけど、師匠達は・・・」


皇帝は2、3日胃痛に見舞われたそうだ。


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