第1章プロローグ
ここは密林の中にある村。
私はまだこの村から出た事はない。
しきたりによって明日から出れる様になる。
外の世界はどんな景色なんだろう。
村の人達が言うには外の世界には違う種族もいるらしい。
魔法は攻撃、補助魔法を問わず上級まで使用できる。
祖父曰く、「老齢のエルフでも出来ぬ事を・・・」との事だが、
この村は、殆どが老齢のエルフの集落であり、大半が何かしらの魔法を極めているのである。
そんな人達から手解きを受けていたらこうなりますよ。
そんな事を考えていたら
「ワォーーーーーーーーン」
狼の雄叫びが響き渡る。
どうして昼間にこんな数の狼が・・・
何か異変が起きている。
私は急いで長老達の所に向かった。
村の長老達は結界があるからと悠長な事を言っている。
村人への挨拶に残りの時間を使いあっという間に夜になった。
日付も変わろうとした頃、寝ようとした時に警戒の鐘が鳴った。
結界が破られた!と誰かが叫んだ次の瞬間、黒い影が村人を襲って行った。
次々に人が襲われていく。
私は影に向けて魔法を放ち倒していった。
だけど私の人生は、たった18年で幕を下ろした。
外の世界か・・・見たかったな。
「・・・終わらせませんよ?まだ生きてもらいます。私の勝手な都合でね。」