第142話 姿
ノースに到着すると街は荒れ果ていた。
近くに怪我人が居ないか確認をして、念の為にある魔法を創り出しておいた。
「マナミさん!」
リリアンさんがこちらに駆け寄ってくる。
「無事だったんですね。」
まぁ・・・それより、この状況は・・・?
「王国はノースが帝国と組んで他国を侵略しようとしていると言う建前で攻め込んできたんです。」
リリアンさん、交代をお願いします。
「え?交代?誰とです?」
手紙には自由に人格の交代が出来る様になったと書かれていた。
ボクはリリアンさんに殴りかかった。
だが躱された。
「何をするんですか!」
やっぱり偽者だ。
こちら側のお淑やかなリリアンさんはボクの拳を避ける事は出来ない。
何者なんだ?
さっき創り出したのは今発動している魔法を打ち消す効果のある魔法。
『魔法解錠』
光る鍵を生成しそれを回す。
すると、変身の魔法が解除されて徐々にリリアンさんの姿から変わっていく。
「へぇ〜もうバレちゃったんですか。」
え!?何で!?
驚いたのは、リリアンさんの姿から有り得ない容姿へと変化したから。
「酷いじゃないですか、マナミさん。」
その姿・・・ラックさんの姿で呼ばないでくれます?
あり得ない姿とはラックさんの姿だった。




